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2019 年度 研究成果報告書

免疫チェックポイント阻害療法のさらなる効果向上を目指した基盤的がん免疫研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02474
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 腫瘍治療学
研究機関山口大学

研究代表者

玉田 耕治  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00615841)

研究分担者 佐古田 幸美  山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30629754)
安達 圭志  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (40598611)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード癌 / 免疫学
研究成果の概要

本課題では免疫チェックポイント阻害療法のメカニズム解析と新規標的分子の探索に取り組んだ。その結果、腫瘍細胞上のPD-L1だけでなく、非腫瘍細胞上のPD-L1、特に骨髄由来造血細胞に発現するPD-L1が抗腫瘍免疫抑制に重要な役割を果たすことが示された。また、PD-L1/PD-1経路はがん免疫逃避における主要なメカニズムである一方、PD-L2はPD-L1の機能が阻害されると代償性に腫瘍関連マクロファージでの発現が上昇し、抗腫瘍免疫抑制機能を果たしていることが示された。さらに、腫瘍特異的T細胞の次世代シーケンサー解析に基づき、免疫疲弊状態と関連する新規免疫チェックポイント候補分子を同定した。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗PD-1抗体に代表される免疫チェックポイント阻害療法は、がんに対する免疫療法の臨床的有用性を明確に実証し、がんに対する治療法の概念を根底から変革したと言える。しかしながら、免疫チェックポイント阻害療法の実臨床での奏効率は決して高いものではない。従って、効果予測バイオマーカーの探索や治療メカニズムの解析により、高い治療効果が得られる対象群の同定と選択方法を確立し、より優れた新規免疫チェックポイント阻害療法を開発することが急務である。本研究課題では、PD-L1/PD-L2によるがん免疫抑制の新たなメカニズムが明らかとなり、新規免疫チェックポイント候補分子が同定されたことは高い意義を有する。

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公開日: 2021-02-19  

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