研究課題
基盤研究(A)
本研究により、遺伝学とクライオ電子線トモグラフィーを用いて、脊椎動物であるゼブラフィッシュの繊毛が、どのように作られるのか、特に、そのモーター分子ダイニンの組み立て因子が解明された。また、繊毛を制御するカルシウムが繊毛のどこに結合して働くのかが解明された。技術的には、遺伝子操作した脊椎動物からクライオ電子線トモグラフィーを可能にした点も特筆すべきである。
細胞生物学
本研究により、ヒトの遺伝病である繊毛病の原因を、分子レベルから調べることができるようになった意義は大きい。特に、クライオ電子顕微鏡を使うことで、非常に複雑な繊毛(数百種類以上の部品でできていることが知られている)の中で、どのタンパク質がどこにあり、何をしているのか、の一端が解明できた。