研究課題
本研究では、フロリゲン活性化複合体の分子機能に生化学的とイメージングの二つのアプローチから迫っている。生化学的な解析では、OsFD1の結合領域周辺のクロマチン構造と関連した結合特異性を示す可能性を示唆する結果を得た。またフロリゲン活性化複合体の構成因子を生化学的に精製する実験を進め、詳細な条件検討によって複合体をより効率的にて精製する方法を開発した。今年度はフロリゲンの細胞間輸送のイメージングとこれに基づく細胞間分布の制御機構解明に成功した。Fluorescent recovery after Photobleaching (FRAP)をイネの茎頂メリステムにて実施する技術を開発し、これによってフロリゲンの細胞間輸送の様子ライブイメージングするとともに、茎頂メリステムと他の組織の間での輸送速度の違いを明らかにすることかできた。また、フロリゲンに対する変異導入とライブ観察によって、フロリゲン活性化複合体の組織内分布を決定づけるメカニズムを明らかにした。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
Communications Biology
巻: 3 ページ: 173
https://doi.org/10.1038/s42003-020-0905-5
Plant and Cell Physiology
巻: in press ページ: in press
https://doi.org/10.1093/pcp/pcaa046
Physiologia Plantarum
巻: 169 ページ: 214~227
doi: 10.1111/ppl.13063
Scientific Reports
巻: 9 ページ: 10054
https://doi.org/10.1038/s41598-019-46440-0
Plant Signaling & Behavior
巻: 14 ページ: 1640565~1640565
DOI: 10.1080/15592324.2019.1640565
https://hiroyukitsuji.tumblr.com/