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2019 年度 研究成果報告書

フロリゲン活性化複合体の分子機能解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02532
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 遺伝育種科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

辻 寛之  横浜市立大学, 木原生物学研究所, 准教授 (40437512)

研究分担者 田岡 健一郎  横浜市立大学, 木原生物学研究所, 特任助教 (00467698)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードフロリゲン / メリステム / イネ / 花成
研究成果の概要

フロリゲン(正体はFT/Hd3aタンパク質)は花芽分化を開始させる強力な運命決定因子であり、その機能の本体はフロリゲン活性化複合体と呼ばれる転写複合体が担っている。フロリゲンは生化学的な機能をはっきり特定できない球状タンパク質である。本課題では、フロリゲン活性化複合体の直接の転写標的の全体像は未知であり、これを網羅的に同定して活性化の過程の可視化を試みた。これによって、フロリゲンが茎頂メリステム内で分布を変化させながら下流遺伝子の発現を活性化させることを見出し、さらにこの分布変化のメカニズムがフロリゲン活性化複合体の形成過程そのものに依存することを明らかにした。

自由記述の分野

育種遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

フロリゲンは植物の花芽分化を決定づける最重要因子である。しかしフロリゲンがどのような仕組みで花芽分化を開始させるのかはよくわかっていなかった。フロリゲンはフロリゲン活性化複合体を形成することで花芽分化を開始させるが、重要な問題はこのフロリゲン活性化複合体がいつどこで形成され、どのように分布を変えながら花芽分化を進めていくかという問いである。本研究では独自のライブイメージング技術を開発することによって、この過程を初めて明瞭に捉えることに成功した。植物の花がどのように形成されるのかの理解を深め、さらに花の後に訪れる収穫を最大化するための基礎的な理解を深めるものとなる。

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公開日: 2021-02-19  

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