研究課題
2019~2021年度は、下記の4小課題を実施すると同時に、課題全体のとりまとめを行った。1. 現地調査及び農業統計データ、リモートセンシングデータを活用した現状解析: 台湾・タイで収集した、農業統計データ及び気象データ、リモートセンシングデータのデータベース化を実施した。気象データは、最近年の日データを収集した。2. 土地生産力モデルによる栽培拡大可能地域の推定: 上述の地域を対象として、収集した土地生産力モデルへの入力データ(気象データ以外の土壌・地形特性データ)をデータベース化した。また、タイにおいて、過年度、チェンマイ大学農学部と共同で実施した、北部ナーン県での調査結果を分析し、土壌のエロージョンモデルを開発した。3. 栽培拡大の現状と将来の栽培拡大可能地域の可視化: 小課題1で収集・データベース化した、地球温暖化による熱帯作物の栽培地域拡大の現状のデータの地図化を行った。さらに、小課題2の実施過程で作成した気象データベースについても地図化を進め、温暖化進行の現状を、気温・日射量・気温の地域間差異を可視化することによる解析を行った。タイについては、この50年間、顕著な気温上昇は認められなかったが、降雨の不安定性が高まってる可能性が示唆された。4. 高緯度・高標高地域に生産を拡大する際の問題点の抽出と解決策の提示: 小課題1・2の進行に合わせて、土地生産力推定モデルを台湾で適用する予定であったが、コロナ禍により、台湾での調査を行うことができず、台湾については、解析を行わなかった。一方、熱帯高標高地域への生産拡大に関する問題に対しては、東南アジア(タイ北部ナーン県・ミャンマー中部バゴー山地・ラオス北部・インドネシアジャワ島)・アフリカ東部高地を中心に、現状解析を行った。コロナ禍により、現地でのモデルの検証を行うことができず、モデルの広域展開は今後の課題とした。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 6件、 査読あり 13件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)
Trop. Agric. Dev.
巻: 66 ページ: 33-43
Reviews in Agricultural Science
巻: 9 ページ: 128-142
Plants
巻: 9 ページ: 226
10.3390/plants9020226
巻: 64 ページ: 13-22
巻: 64 ページ: 54-60
10.11248/jsta.64.54
Agricultural Systems
巻: 181 ページ: 102829-102829
10.1016/j.agsy.2020.102829
Environment Control in Biology
巻: 58 ページ: 51-57
10.2525/ecb.58.51
Scientific Reports
巻: 10 ページ: 11231
10.1038/s41598-020-67830-9
Atmosphere
巻: 11 ページ: 772-772
10.3390/atmos11080772
Trop. Agric. Dev., 63
巻: 63 ページ: 93-104
Allelopathy J.
巻: 49 ページ: 217-228
Plant Production Science
巻: 23 ページ: 247-259
10.1080/1343943X.2019.1702468
SOLA
巻: 15A ページ: 43-48
10.2151/sola.15A-008