研究分担者 |
荒木 敦子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 准教授 (00619885)
宮下 ちひろ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (70632389)
中島 そのみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (70325877)
花岡 知之 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 客員教授 (00228503)
湊屋 街子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (50733367)
小林 澄貴 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (10733371)
山崎 圭子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任助教 (60732120)
有賀 正 北海道大学, 医学研究科, 特任教授 (60322806)
齊藤 卓弥 北海道大学, 医学研究科, 特任教授 (20246961)
鈴川 晶夫 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 教授 (00277287)
|
研究実績の概要 |
本研究は出生コホート研究で保存された母体血・臍帯血および、学童期から思春期の児を対象に採取する児の血液・尿を用いて生後の環境化学物質の曝露評価を行い、胎児期および小児期の環境化学物質曝露がアレルギー・神経行動発達・第二次性徴等のアウトカムへ及ぼす影響についてリスク評価を行うことを目的とした。同時に、複合曝露の影響および一塩基多型(SNPs)解析で感受性の高いハイリスク群を明らかにするとともに、遺伝子エピゲノム変化による発症機序を含む分子メカニズムを解明する。 平成28年度は、コホートの参加者について7歳1209名、8歳1263名、12-13歳になる児2153名を対象に7歳アレルギー、8歳神経行動発達、12-13歳で第二次性徴に関する調査票を発送し、それぞれ717名、734名、717名より回収した。また、生後の曝露評価として、今年度新規に購入したLC/MS/MSを用いた7歳児の尿中フタル酸エステル類代謝物濃度一斉分析の初期条件を検討し、分析対象の9化合物(MiBP, MnBP, MBzP, MEHP, MEOHP, MEHHP, MiNP, cx-MiNP, oxo-MiNP)のうちMBzP, MEHP, MEOHP, MEHHP, MiNPの混合標準溶液およびサロゲート混合溶液から定量イオン・確認イオンを設定した。同時に、尿試料を用いた分析前処理方法を文献検索等で検討した。今回用いた分析カラムおよびリテンションギャップカラムでは、MBzP, MEHP, MEOHP, MEHHPのピークは検出されさが、カラム圧がやや高く、またMiNPがカラムに保持されていない可能性も考えられ、今後はカラムを変更し分析条件の再検討が必要である。翌年度以降他機関で測定予定の尿中のビスフェノール類の曝露評価に関して文献検索等を行った。BPAの他、近年使用量が増加しているBPS, BPFも新たに測定対象化合物として加えた。
|