COPD、ARDS、特発性間質性肺炎、肺がんなどは、その難治性・致死性や高い発症頻度から、社会的にも極めて重大な疾患群である。これらの肺疾患の病態機序・治療標的は未だに不明であり、新治療法の開発が急務とされている。 発生工学などの進歩により、器官形成、ストレス応答、細胞の増殖・分化と組織の再生や、これらの制御系の破綻がもたらす疾患病態が解明されつつある。本研究ではこれらの最先端技術を活用し、呼吸器官の形態形成や恒常性維持機構を解明し、ARDS・肺線維症・肺癌などの呼吸器疾患の病態理解を深め、治療法開発への糸口を探索した。
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