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2018 年度 研究成果報告書

血管免疫芽球性T細胞リンパ腫の病態解明と診断・治療法開発をめざす統合的アプローチ

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02660
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関筑波大学

研究代表者

千葉 滋  筑波大学, 医学医療系, 教授 (60212049)

研究協力者 加藤 貴康  
Nguyen Bich Tran  
服部 圭一郎  
藤澤 学  
福本 浩太  
Tanzima Nuhat Sharna  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード血管免疫芽球性T細胞リンパ腫 / RHOA / TET2 / VAV1 / 治療標的
研究成果の概要

過去に同定した血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)特異的な変異遺伝子RHOA(G17V)産物に、特異的に結合する蛋白質をスクリーニングしてVAV1を同定し、両者の結合によりVAV1のチロシンリン酸化が亢進、T細胞受容体下流シグナルが増強することを見出した。そして市販TKIであるダサチニブがVAV1リン酸化およびT細胞受容体下流シグナルを抑制することを示した。またAITLゲノムを模倣するTet2遺伝子破壊かつG17V変異RHOA発現マウスがAITL様のT細胞リンパ腫を発症することを観察、このマウス腫瘍がダサチニブに反応し、ダサチニブ投与によるレシピエント・マウスの寿命延長を示した。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究代表者らが世界的に高い競争力をもつ血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)について、病態解明と診断・治療法開発を目指した。遺伝子変異の同定に基づいて申請した診断法特許が2018年に成立し検査会社が商品化した。一方、変異蛋白質に特異的に結合する蛋白質の同定を手がかりに、この蛋白質をリン酸化する酵素が治療標的になることを見出し、マウスで作製したAITLモデルを用いて、市販されているチロシンキナーゼ阻害剤が有効であることを示した。この成果に基づいて臨床試験を計画している。期待通りの結果が得られれば、既存薬の適応拡大に繋がり、AITLの新規治療薬として大きな意義をもつ。

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公開日: 2020-03-30  

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