研究課題/領域番号 |
16H02666
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
神庭 重信 九州大学, 医学研究院, 教授 (50195187)
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研究分担者 |
牧之段 学 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00510182)
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研究協力者 |
平野 羊嗣
加藤 隆弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 脳活動 / ガンマオシレーション / ミクログリア / 橋渡し研究 / サイトカイン / 気分障害 |
研究成果の概要 |
統合失調症は重篤な社会機能の障害を来す難治性精神疾患であり、神経シナプスの伝達異常仮説を元にして様々な研究がなされてきたが、未だ病態生理は十分には解明されていない。近年、神経系異常に加えて、脳内炎症をはじめとする免疫異常が統合失調症ばかりではなく気分障害・発達障害など様々な精神疾患で示唆され、我々は神経活動異常仮説に加えて、精神疾患ミクログリア仮説を先駆けて提唱してきた。 本研究ではこれまで我々が提唱し報告してきた、精神疾患の脳波異常(特にガンマオシレーション異常)と神経免疫異常(特にミクログリアの活動性異常)に関して両仮説の解明とその両者をつなぐ橋渡し研究の成果を論文として報告してきた。
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自由記述の分野 |
精神医学・精神神経免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症の病態はいまだ十分には解明されていません。本研究では、統合失調症およびその関連精神神経疾患(うつ病、双極性障害、てんかん性精神病、発達障害など)における脳神経活動異常と免疫異常の双方に着目し、その精査をヒトを中心とした橋渡し研究アプローチですすめてきました。3年間の研究で、疾患の判別や重症度に関連する脳波異常や血液マーカーを見出すことに成功しました。今回の知見をさらに深めることで、統合失調症を初めとする多くの精神疾患の病態の本質を解明し、将来的には治療法開発に繋げてゆければ幸いです。
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