研究分担者 |
松浦 俊治 九州大学, 大学病院, 准教授 (10532856)
吉丸 耕一朗 九州大学, 医学研究院, 講師 (60711190)
桐野 浩輔 九州大学, 大学病院, 助教 (00621707)
山座 孝義 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (80304814)
山座 治義 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (30336151)
尾崎 正雄 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10152472)
岡 暁子 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (60452778)
孝橋 賢一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10529879)
梶岡 俊一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90274472)
大賀 正一 九州大学, 医学研究院, 教授 (60233053)
黒田 達夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60170130)
増本 幸二 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20343329)
田尻 達郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80304806)
家入 里志 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
木下 義晶 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80345529)
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研究実績の概要 |
2019年度の研究実績は大きく以下の3つにわけられる。すなわち、1) 疾患特異的SHED(ヒト脱落乳歯歯髄幹細胞, stem cells from human exfoliated deciduous teeth)による病因病態解明、2) 腸管神経節細胞僅少症に対する新規治療法の開発、3) 健常児/患児乳歯幹細胞 歯髄バンク構築、である。1)に関しては、まず、疾患特異的SHEDがMSCとして矛盾しないかどうかの評価を行った。移植細胞の分化に関して詳細な免疫組織学的解析を加えた。また、増殖能に関してもin vitroにて解析した。安全性の評価として、造腫瘍性に関しても解析を行った。さらに、Hypo(腸管神経節細胞僅少症, hypogaglionosis)患者由来のSHED、hypo-SHEDをモデルマウスにすでに構築した手法同様に移植し、治療効果を解析した。2)に関しては、まず健常児由来SHEDを用いたhypoモデルマウスの治療効果の中でも、電気生理学的解析や移植後の蛋白の発現の評価を行い、より治療効果のメカニズムに迫った。3) 健常児/患児乳歯幹細胞の歯髄バンク構築に関しては、常に門戸を広くし、患者家族・親子の会等とのコミュニケーションを深め、引き続き、継続的に広く収集することができた。今後もさらに整備を進めてゆく。このように、本基盤研究にて、まず、健常児由来SHEDにおけるhypoに対する治療メカニズム・治療効果を詳細に解明した上で、hypo-SHEDの細胞の特性の解析に移行し、自家細胞移植の可能性を模索し、また実臨床における治療を視野に自家他家移植いずれも実現することを目標に全国から広く乳歯を収集し、特性を解析した。
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