研究課題
(1)調査航海への参加とデータ取得:Covid-19の世界的蔓延および学術研究船白鳳丸の大規模改修のため、本年度準備計画した東部インド洋における研究観測は延期となった(後日別予算により実施する予定)。その他下記の2航海に参加し、海水および懸濁粒子中の微量元素・同位体の分布と挙動についてデータ取得を進めた。すなわち長崎丸(長崎大学水産学部)による東シナ海調査航海(2020年7月18-24日)、および新青丸(JAMSTEC)による常磐沖沿岸調査KS-20-17次航海(2020年10月19-29日)に連携研究者を中心とする研究グループが乗船し観測に従事した。(2)研究協力者の雇用による研究体制の強化:当初計画通り技術補佐員2名を通年雇用し、海水の化学分析および微量元素データの取りまとめを進めた。(3)研究成果の公表:Covid-19蔓延のため学会発表は全てオンラインによる参加となった。日本海洋学会秋季大会(2020年11月)、日本地球化学会年会(2020年11月)、2020海と地球のシンポジウム(2020年12月)、高知大学海洋コアセンター共同利用・共同研究成果発表会(2021年3月)、GEOTRACES-Japanシンポジウム(2021年3月)において研究成果(16件)を公表し、質疑応答を通じ内容の充実を図った。また国際学術誌へ原著論文8報を公表した。(4)データベースの構築:本研究により蓄積した微量元素データは、他国研究者による分析データとの相互比較検定を経て信頼性を確認した後、3回目のGEOTRACESデータ集計(2020年12月提出〆切のIntermediate Data Product 2021)に向け、研究代表者および連携研究者より提出した。近日中にWeb公開される見込みである。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 4件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (16件) 図書 (1件) 備考 (2件)
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