研究課題/領域番号 |
16H02701
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
蒲生 俊敬 東京大学, 大気海洋研究所, 名誉教授 (70143550)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 国際GEOTRACES計画 / 海洋の生物地球化学 / 微量元素 / 同位体 / 海洋のクリーン観測 |
研究成果の概要 |
国際GEOTRACES(ジオトレイシス)計画の一環として、太平洋とインド洋においてCTD観測と海水試料採取を実施した。海水採取に伴う汚染のないクリーン観測手法を学術研究船白鳳丸において駆使し、海水中の極微量重金属元素(鉄、亜鉛、銅、鉛、白金など)の濃度および同位体の詳細分布を、海洋表層から海底直上まで明らかにした。他国の研究者によるデータとの相互比較検定を通じて、データの高い信頼性を確認した。国際GEOTRACESが主催するIDP(中間データ公表、2017年度および2021年度実施)に参加するため、取得データの登録を迅速に進めた。
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自由記述の分野 |
化学海洋学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海水中の微量金属元素は、例えば鉄が生物活動に不可欠な栄養素であるように、海洋における生物活動とさまざまな関わりがあり、海洋の炭素循環をコントロールする重要な役割を演じている。しかし海洋における微量元素の挙動解明はまだ緒についたばかりで不明な点が多い。国際GEOTRACES計画は、強力な国際協力体制のもとで、全海洋における微量元素の濃度と同位体比の分布を明らかにし地球環境科学への活用を目指している。我が国がその一翼を担うために、本研究では太平洋及びインド洋における詳細観測を実施した。信頼性の高い高精度データセットを初めて取得し、それらの解析研究とデータの一般公開を進めた。
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