研究課題/領域番号 |
16H02713
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
寺沢 宏次 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (30197793)
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研究分担者 |
張 勇 長野県短期大学, その他部局等, 教授 (10290107)
寺澤 才紀 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (50186110) [辞退]
小林 敏枝 松本大学, 教育学部, 教授 (50413224)
笹森 文仁 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (70298090)
中島 弘毅 松本大学, 人間健康学部, 教授 (80258954)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 健康教育 / ISO / 脳機能 / 体力測定 / 血液検査 / 認知症 / 予防 / 評価 |
研究実績の概要 |
研究代表者らは、タイ(マヒドン大学)・インドネシア(ウダヤナ大学)・フィリピン(サウスウェスタン大学)に、行政と大学機関の連携により、若年シニアの育成を目的とした健康教育プログラムに認知症予防を取り入れ、 取り組みの様子を図表化し、“見える化”することにより、根拠に基づいた包括的な健康教育を行ってきた。本健康教育は国際規格となるISO9001:2008を取得し、今まで培ってきた日本での健康教育を基に、さらに教材・プログラム及び指導法を見直し,新たに開発した健康教育を導入し、次の3つを実施してきた。 (1)Plan, Do, Check, Actionのサイクルに則ったISO健康教育を実践し、健康教育の有用性を向上させてきた。 (2)国内外の健康教育の実態調査に基づく、健康教育の教材・プログラム及び指導法の系統的開発を行い、国際的に活用できる健康教育を構築してきた。 (3)タイ・インドネシア・フィリピンが直面する高齢化問題に本ISO健康教育の導入を各地域にて行い、国際貢献してきた。 更に2017年9月には、日本の信州大学教育学部にて第2回国際シンポジウム健康教育アジアネットワークを日本、タイ、インドネシア及びフィリピンの4ヵ国の大学機関の研究者を中心に招いて開催した。日本からの演題では,長野県松本市の健康教育プロジェクトである“松本市熟年体育大学”、箕輪町の“みのわ健康アカデミー”及び、木島平村の“木島平村ためして実践アカデミー”の成果について、それぞれ発表が行われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2017年9月に日本の信州大学教育学部にて第2回国際シンポジウム健康教育アジアネットワークを日本、タイ、インドネシア及びフィリピンの4ヵ国の大学機関の研究者を中心に招いて開催できた。4か国の健康教育に関する問題点がそれぞれ発表され、これから取り組むべき課題が整理でき、有意義であった。同時にこの4ヵ国で共通して使用できる健康教育テキストをマヒドン大学、ウダヤナ大学、サウスウェスタン大学、信州大学の共同で作成することになり、現在執筆中である。
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今後の研究の推進方策 |
フィリピン(サウスウェスタン大学)において行政と大学機関の連携により、健康教育プログラムに認知症予防を取り入れ、 取り組みの様子を“見える化”することにより、根拠に基づいた包括的な健康教育を現在展開中である。今まで培ってきた日本・タイ・インドネシアでの健康教育を基に、さらに教材・プログラム及び指導法を見直してフィリピンに合致した健康教育を実施していき、フィリピンが直面する高齢化問題に取り組み国際貢献していく。 4ヵ国で共通して使用できる健康教育テキストをマヒドン大学、ウダヤナ大学、サウスウェスタン大学、信州大学の共同での作成を完成させていく。
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