研究課題/領域番号 |
16H02731
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村上 勇介 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (70290921)
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研究分担者 |
岡田 勇 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (00650649)
遅野井 茂雄 筑波大学, 人文社会系(名誉教授), 名誉教授 (60257441)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 政治意識 / 民主主義 / 権威主義 / 政治参加 / ラテンアメリカ / ペルー |
研究成果の概要 |
過去20年ほどのあいだに大きく政治経済が変動したラテンアメリカにおける民主主義的な価値観について、ペルーを対象に意識調査(全国規模でサンプル数2006)を実施し、1999年に実施した前回の調査(リマ首都圏規模でサンプル数606)と比較し、変化が生じているかを比較分析した。結果としては、前回の調査で得られた「民主主義が国家機能の結果の観点から捉えられている」状況は大きく変化しておらず、民主主義の手続きや過程の側面ではなく、社会経済の向上と関連させて理解されていることが示された。また、前回の調査と比較すると、今回の調査は「強力な指導力」を求める方向に階層に関係なく全体が向かっていることも判明した。
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自由記述の分野 |
政治学、ラテンアメリカ地域研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民主主義の価値としては、民主主義が唯一のルールとして定着することが根幹で、その部分が揺らぐと民主主義が動揺し、崩壊することにもつながる。その根幹を支えるものには政党(システム)のあり方など様々なものがあるが、最終的には、本研究で探求した民主主義的な価値観が定着しているか否かが大きく事態を左右する。本研究は、先進国をはじめアジアなどでも民主主義が動揺し、場合によっては後退している状況の原因を価値観の面から実証的に探ることを射程に入れている内容で、地域間比較研究の礎となるとともに、民主主義を維持ないし再建する方向性や具体的な方策について考える手がかりを提供する。
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