研究課題/領域番号 |
16H02733
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
櫻井 武司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40343769)
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研究分担者 |
加治佐 敬 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (50377131)
中野 優子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60648674)
木島 陽子 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70401718)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 海外学術調査 / 緑の革命 / サブサハラ・アフリカ / パネル・データ / 稲作 / ランダム化比較試験 |
研究実績の概要 |
2020年度から2021年度に以下を実施した。 モザンビークでは、2019年に実施した中間調査を完了させ、2020年度中にデータ分析を行い、さらにランダム化比較試験の追加介入を実施した。2021年度にはその結果をワーキングペーパーとしてまとめ公開した。タンザニアでは、2018年に行った広域調査をもとに、2020年度中に稲作の機械化の影響についての分析を行い、国際学術誌への投稿を目指して論文の改定を行った。2021年度には、2019年に行った技術訓練の効果測定の調査結果を取りまとめ、国際学術誌への投稿を目指して論文の改訂を行った。また、より長期的な影響を評価するため、電話でのフォローアップ調査を行った。 ザンビアでは、2018-9年に収集したデータを分析し、執筆した論文を学術雑誌に掲載した。この論文では、コメ作付けの実演講習を行うにあたって、無作為に選んだ夫婦のいずれかに招待状を渡したところ、夫婦間で情報共有があまり行われていないことを明らかとした.コートジボワールでは、2017-9年に実施した調査の結果を取りまとめた。その結果、過去20年間で、コメの生産量、単収、栽培面積はそれぞれ150%、30%、100%増えていることがわかった。しかし、新品種の採用以外には稲作技術に変化は見られない。この結果に基づく論文を学術雑誌に掲載した。ガーナについては、2018-9年に収集したデータを分析し論文を執筆中である。 ケニアでは、2019年の調査対象となった稲作農家に対する調査を2021年年度に実施した。セネガルの調査は、2019年度から2020年年度に延期されていたが、新型コロナの影響によりさらに延期し、2021年度に実施した。ウガンダについては、調査を実施する予定にしていたが、新型コロナの影響により実施するタイミングを失ってしまった。既存のデータをつかった分析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
海外学術調査の対象となったすべての国で新型コロナウイルス感染症の流行の影響があり、調査が延期になったり中止になったりした。しかし、遅れを挽回しただけでなく、査読付き論文として成果が出てきているため、当初の計画以上に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
各国の現地調査は2021年度までに終えたので、2022年度は論文の執筆と投稿に注力する。
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