研究課題/領域番号 |
16H02737
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
石井 香世子 立教大学, 社会学部, 准教授 (50367679)
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研究分担者 |
荻巣 崇世 名古屋大学, 国際開発研究科, 学術研究員 (00743775)
酒井 千絵 関西大学, 社会学部, 准教授 (30510680)
陳 天璽 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (40370142)
岩井 美佐紀 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (80316819)
横田 祥子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (80709535)
床呂 郁哉 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90272476)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 移民 / 子ども / 移動する子ども / トランスナショナル階層 / アジア / ボーダー / 市民権 |
研究実績の概要 |
共同研究プロジェクトの初年度となる2016年度は、3回の研究会と2回の国際シンポジウムを実施し、研究メンバー間に共通の分析フレームワークと、用語・概念の定義の共有を図った。 まず2016年4月23日(土)に、第1回研究会を東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で実施した(10:30-17:00)。ここでは早稲田大学の川上郁雄先生、神戸松蔭女子学院大学の竹田美知先生のお2人から、それぞれ「移動する子どもたち」の定義と先行研究の視座に関してご講演いただき、研究会メンバー全体で「越境する子どもたちをめぐる定義と研究視座」に関して議論を尽くした。 つぎに2016年10月1日(土)に、第2回研究会と国際シンポジウムを立教大学マキムホールにて実施した(10:30-17:30)。南カリフォルニア大学のラセル・パレーニャス先生を基調講演者として迎え、本研究プロジェクトの分析枠組みの一つ目“Partial Citizenship"について、その概念の主要な提唱者として定義と運用についてご講演いただいた。世新大学(台湾)の夏曉鵑先生、トロント大学のChoo Hao Yeon先生、広島大学の長坂格先生にもご講演いただき、議論を深めた。また2017年2月25日には、第3回研究会と国際シンポジウムを実施した(立教大学、10:30-17:30)。ミュンヘン大学ベルリン校のヘンリク・レブーン先生に、"Ubiquitous Borders"の概念と、それを移民が都市で経験するボーダーとして分析枠組みのなかで用いる際の運用について、講演していただいた。また香港中文大学の蔡玉萍、中央学院大学の川久保文紀先生にもご講演いただき、議論を深めた。 これらの研究会とシンポジウムを通じて、メンバー間の理論的枠組みの共有を図ると同時に、各メンバーが8-9月、2-3月を中心に担当地域にてフィールド調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
共同研究メンバーの協力のお蔭で、各地でのフィールド調査の実施(日本、中国、台湾、ベトナム、タイ、インドネシア、カンボジア、フィリピン各地でそれぞれ5日間から2週間ずつ)、研究会と国際シンポジウムの実施(4/23、10/1、2/25)ともに、全く予定した通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、2017年度に予定している国際会議をどこまで充実させることができるか、そこで提出された発表ペーパーのうち質の高いものを、どこまで最終成果物に収録することができるかによって成果の質が測られることになると考えられる。
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