研究課題/領域番号 |
16H02768
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
五十嵐 郁男 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 名誉教授 (80159582)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ピロプラズマ病 / 診断法 / 蛍光抗体法 / ELISA / イムノクロマト法 / 遺伝子診断法 / リングトライアル / 疫学調査 |
研究成果の概要 |
世界的規模で問題となっているピロプラズマ病に対する診断法の国際的な評価を行った。その結果、培養原虫を用いて作製した馬ピロプラズマ病IFA用スライド抗原が、特異性が高く、長期保存が可能である事が国際的評価で明らかにされた。また馬ピロプラズマ病ELISAやイムノクロマト法 (ICT)のコマーシャルキット作製の可能性が高いことが示唆された。更に国際的な疫学調査により、新たな馬ピロプラズマ原虫の新しい遺伝子型や牛タイレリアの新しい種が発見された。これらの研究活動はピロプラズマ病の世界的研究拠点として認知されている。
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自由記述の分野 |
原虫病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピロプラズマ病は世界的規模で動物の健康や動物の国際的な移動、検疫体制の強化においてで重大な問題となっており、国際的な診断法の確立が求められている。本研究は世界の研究機関や大学各国の検疫所と協力することにより、ピロプラズマ病の国際標準法の確立に貢献した。また、馬ピロプラズマ病の間接蛍光抗体法のスライド抗原を各国の検査機関に供給し、検疫体制の強化に貢献している。更にWHOの動物版組織である国際獣疫事務局(OIE)リファレンスラボラトリーとして、欧米からの依頼により確定診断を実施し国際的な診断拠点として機能し高い評価を得ている。
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