研究課題
事実に基づく検査診断(EBLM)の実践をめざした疾患別症例データベース(DB)構築のため、本年度までに皮膚筋炎223例、強皮症416例、骨髄腫を国内188例、国外(南ア 180, 中国44)224例、悪性リンパ腫を国内238例、国外(バングラデシュ)361例を疾患別Web症例登録システムにより集積した。南ア・中国の遅延した骨髄腫の症例収集は継続する。一方、健常者臨床検査値DBの構築では、2011年末からの国際基準値調査により、世界19カ国から健常成人男女総計16,992人から血液を採取し、1国平均45項目の主要臨床検査を測定し、共通の質問表による個人特性データとともに、DBにデータを登録した。本年度は、国別基準値変動要因分析と基準範囲設定の結果が未了であったガーナ、ネパール、エジプト、マレーシア、ケニア、ロシア、サウジの研究者と論文共同執筆作業を行った。並行して、共通のパネル血清(50試料に32検査の標準値を登録済み)の測定結果に基づき、全参加国の基準値を標準化した形でマージし、その生理的変動特性と基準範囲の比較分析を行った。この健常者臨床検査値DBには、2009年度に同じく標準化対応で収集したアジア基準値調査データ3,500例を統合し、計20,500例として、EBLMの実践のためWeb上で多様な条件で照会可能とした (http://ccb-project.org/eblm_ccb/index.html)。また、疾患別症例DBについても、上記DBに統合し、疾患別の臨床疫学特性、特に臨床所見と検査所見の連関について、同Web上で閲覧できる仕組みを構築した。ただ、その部分のアクセスに関しては、分析結果の成果論文の出版が終わるまで、一定の制限下での運用とした。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 4件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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