研究課題
チェルノブイリ周辺の海外連携研究拠点並びに欧米共同研究期間と共に放射線誘発甲状腺がんの分子疫学調査を推進した。①国際会議を通じて、これまでの知見を発表し、共同研究事業の内容を再吟味した。5/17-19:ロシアでのチェルノブイリ原発事故30周年記念事業に参加し、発表・共同研究に向けた協議を行った。6/9-11:フランスでのIARC 50 YEARS Cancerにおいてチェルノブイリ30周年、福島原発事故5年の研究課題を報告、研究打合せを行った。6/23-24:国立シンガポール大学において第三回IAEA-STS国際専門家会議を共催し、甲状腺癌の社会的影響について科学技術社会の課題と教訓の伝承について協議し、チェルノブイリの知見を福島県民調査事業の現場課題の解決に生かすことができた。9/1:北京でのICE/CSE 2016、10/20:横浜でのASCO/JSCO Joint Symposium、11/10:ウイーンでのIAEA-NKM第3回国際会議に参加、発表した。②小児~青年期甲状腺癌の病理診断の見直しと遺伝子多型などから、人種差や放射線被ばくの有無による違いの比較調査研究をスタートさせた。共同研究者としてキエフ内分泌研究所のTetiana Bogdanova教授を客員教授として平成28年5月~平成29年3月まで招聘し、平成28年の甲状腺癌病理標本の比較は、ウクライナと福島について実践した。チェルノブイリ周辺諸国より6名の研修生を7/14~8/19まで受け入れた。サンプリング収集と解析については、チェルノブイリ現地における大規模コホート調査研究を推進、生体試料収集保存管理のバイオバンク構築維持を継続している。国際レベルのGWAS共同研究と独立して、新規リスク関連候補遺伝子群を探索し、分子病理学的解析を進めている。
2: おおむね順調に進展している
平成28年度の交付申請書で提出した研究実施計画に沿って、チェルノブイリ周辺の海外連携研究拠点並びに欧米共同研究期間と共に放射線誘発甲状腺がんの分子疫学調査を推進できた。サンプリング収集と解析については、チェルノブイリ現地における大規模コホート調査研究を推進、生体試料収集保存管理のバイオバンク構築維持を継続している。国際レベルのGWAS共同研究と独立して、新規リスク関連候補遺伝子群を探索し、分子病理学的解析を進めている。福島原発事故後の調査事業での自然発症甲状腺がんについても同様な解析を推進し、線量推計との相関性を検討している。
チェルノブイリ周辺の海外連携研究拠点並びに欧米共同研究機関と共に、放射線誘発甲状腺がんの分子疫学調査を継続する。①各種国際会議を通じて、これまでの知見を発表し、共同研究事業を推進する。②小児~青年期甲状腺癌の病理診断の見直しと遺伝子多型調査に加えて、人種差や放射線被ばくの有無による違いの比較調査研究を福島とそれ以外の国内、さらにチェルノブイリにおいて推進する。平成28年度に引き続き甲状腺癌病理標本の比較は、ウクライナと福島について実践し、共同研究者としてキエフ内分泌研究所のTetiana Bogdanova教授との共同論文作成を目指す。派遣計画は、5月中旬にメキシコ・カンクンで開催予定の国連防災会議にて、原子力災害からの復興モデルについてシンポジウムを企画実施する。7月にはスイス・ジュネーブでのWHO緊急被ばく医療ネットワーク会議に参加発表する。8月末にはカザフスタンのアルマティとセメイを訪問し、学術交流と国際会議での発表等を行う。時期は未定だが、韓国原子力科学院や旧ソ連研究機関への専門家派遣と受け入れを予定する。招聘計画は、8月チェルノブイリ周辺諸国からの研修生を受入れ、12月ならびに30年2月には、海外からの専門家ならびに共同研究者を招聘し、研究打ち合わせとシンポジウムを予定する。サンプリング収集と解析については、チェルノブイリ現地における生体試料収集保存管理のバイオバンクを構築維持する。現在得られてぃる候補遺伝子群の遺伝子多型SNPsを中心に分子疫学調査を推進する。国際レベルのGWAS共同研究と独立して、新規リスク関連候補遺伝子群を探索する。同時に分子病理学的解析を推進する。福島原発事故後の調査研究事業で発見される自然発症甲状腺がんについても同様な解析を推進し、線量推計との相関性を検討し、論文化を推進する。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 7件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 12件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 7件、 招待講演 10件) 図書 (1件) 備考 (2件)
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