研究課題
様々なデータに対する簡潔データ構造を開発した.まず,集合族を表現する ZDD をさらに圧縮する Top ZDD を提案した.これにより,集合族中の集合が規則的になっている場合には更に圧縮ができる.次に,接尾辞配列上での直行領域探索のためのコンパクトデータ構造を開発した.長さ n の文字列に対する接尾辞配列は n log n ビット領域を使用するため多くの領域が必要である.一方これを圧縮した圧縮接尾辞配列では n log sigma ビット領域以下で表現できる(sigma はアルファベットサイズ).しかしこの表現では直行領域探索を効率的に行うことはできない.本研究では,接尾辞配列上での直行領域探索を行うデータ構造で,O(n log sigma) ビット領域のものを提案した.これは劣線形時間で検索を行える始めての線形領域データ構造である.また,オートマトンを表現する簡潔データ構造を与えた.アルファベットサイズ sigma で状態数が n であるオートマトンを表現する際に必要な領域の下限は (sigma-1) n log n ビットであり,これに漸近的に一致する表現を与えた.更に,グラフを表現する簡潔データ構造も与えた.グラフのクラスとしては,円周上に多角形の頂点を配置し,その多角形から定義される交差グラフのクラスと,クリーク幅をパラメタとして用いるグラフクラスを扱った.
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 8件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 3件) 備考 (1件)
Theoretical Computer Science
巻: 854 ページ: 52~62
10.1016/j.tcs.2020.11.036
Proceedings of LATA
巻: LNCS 12638 ページ: 55~67
10.1007/978-3-030-68195-1_5
Proceedigns of IEEE Data Compression Conference (DCC)
巻: IEEE ページ: 123-132
10.1109/dcc50243.2021.00020
巻: IEEE ページ: 133-142
10.1109/DCC50243.2021.00021
Proceedings of IWOCA 2020
巻: LNCS 12126 ページ: 126~139
10.1007/978-3-030-48966-3_10
Proceedings of SEA
巻: LIPIcs 160 ページ: 6:1--6:13
10.4230/LIPIcs.SEA.2020.6
Proceedings of CPM
巻: LIPIcs 161 ページ: 23:1--23:13
10.4230/LIPIcs.CPM.2020.23
巻: 822 ページ: 15~22
10.1016/j.tcs.2020.04.009
Information and Computation
巻: 273 ページ: 104519~104519
10.1016/j.ic.2020.104519
Proceedings of ISAAC
巻: LIPIcs 181 ページ: 29:1--29:16
10.4230/LIPIcs.ISAAC.2020.29
https://researchmap.jp/sada/