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2020 年度 実績報告書

入力データが不完全なアルゴリズムで重要となる乱化技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H02782
研究機関京都大学

研究代表者

岩間 一雄  京都大学, 学術情報メディアセンター, 研究員 (50131272)

研究分担者 宮崎 修一  京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (00303884)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードオンラインアルゴリズム / 競合比解析 / 空間計算量
研究実績の概要

実施計画では「安定マッチングやその発展形である3次元版に対する様々なタイプの不完全情報の解析と克服」を本年度最も力を入れるテーマとした.これに関しては,プラハチャールズ大学や,台灣国立清華大学での大学院講義に関連して,各種の重要な性質に関してその証明を考え直し,できるだけ統一したテクニックで多くの証明が可能になるように共同研究者の宮崎とともに考察を進め,数多くの重要な性質に対して,従来よりも格段に分かりやすい証明を開発することができた.また,研究期間が延長されたことによって,より新しいテーマにチャレンジすることもできた.安定マッチングはスケジューリング問題の中で論じられることも多いが,その場合は多くの要求を上手にリソースに配置する問題になる.この観点から最近実用的にも注目されているカーシェアリング問題を取り上げ,最も基本的な場合のモデルに対して従来の結果を改良することができた(ISAAC2022).この研究では乱択アルゴリズムを主に研究したが,そのアイデアが決定性アルゴリズムに対してもほぼそのまま応用できることが判明し,従来の結果を最適化することに成功した.更には,アルゴリズムの再帰的記述の研究に適していると言われているハノイの塔パズルに関して,その空間計算量を初めて提案し,初歩的ではあるが非自明な結果を得ることができた.論文はAmerican Mathmetical Monthlyに掲載され,現在モデルをより一般的なものに発展させる研究を行っている.

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Bounded Hanoi2022

    • 著者名/発表者名
      Kazuo Iwama, Mike Paterson
    • 雑誌名

      The American Mathematical Monthly

      巻: 129 ページ: 303-319

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Improved average complexity for comparison-based sorting2020

    • 著者名/発表者名
      Kazuo Iwama, Junichi Teruyama:
    • 雑誌名

      Theor. Comput. Sci.

      巻: 807 ページ: 201-219

    • 査読あり
  • [学会発表] Tight Competitive Analyses of Online Car-Sharing Problems2021

    • 著者名/発表者名
      Ya-Chun Liang, Kuan-Yun Lai, Ho-Lin Chen, Kazuo Iwama
    • 学会等名
      ISAAC 2021
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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