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2018 年度 研究成果報告書

次世代型分子データによる詳細分子生物地理の推定法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02788
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 統計科学
研究機関東京大学

研究代表者

岸野 洋久  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00141987)

研究分担者 北田 修一  東京海洋大学, 学術研究院, 名誉教授 (10262338)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードゲノムビッグデータ / 要約統計量 / 分子進化の中立説 / アレル頻度スペクトル / 多遺伝子系統樹 / 分散分析
研究成果の概要

研究成果の概要(200字程度)
次世代型分子データは、種内の多様性と種間の多様性をシームレスに、高解像度で表現することを可能とする。私たちは、進化学、集団遺伝学、系統地理学の古典理論を拡張して要約統計量をモデリングする、というアプローチを提案した。アジア・オセアニアに広域に棲息する広食性昆虫ハスモンヨトウの集団ゲノム解析、哺乳類の多遺伝子系統樹と生活史の関連解析を通して手法の有効性を実証した。遺伝子流動の高い海洋生物などを想定し、高解像度に集団構造を検出する方法を提示し、プログラムパッケージを公開した。

自由記述の分野

統計科学, 分子進化学, 集団遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、人の構築した集団遺伝と分子進化の理論を拡張し、要約統計量を統計的にモデリングするというアプローチを開発した。多遺伝子分子進化速度の分散分析により分子進化と表現型進化を橋渡しするアプローチは、ゲノムと表現型の種間比較の新たな方法を提供する。ハスモンヨトウの分析で観察された広範囲に及ぶ遺伝子流動は、害虫管理方策の策定に有用な情報を提供する。また、哺乳類の生活史の分析から得られた、社会性や一夫一婦制では全般に機能的な制約が緩むこと、社会性については脳や神経系に携わる遺伝子が予測因子として抽出されるなどの結果は、行動の遺伝的背景を理解する上でも示唆を与えるものと思われる。

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公開日: 2020-03-30  

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