研究課題/領域番号 |
16H02804
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鷲崎 弘宜 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70350494)
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研究分担者 |
小形 真平 信州大学, 学術研究院工学系, 助教 (10589279)
吉岡 信和 国立情報学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (20390601)
海谷 治彦 神奈川大学, 理学部, 教授 (30262596)
本田 澄 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 助教 (40732938)
坂本 一憲 国立情報学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 特任助教 (60609139)
櫨山 淳雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70313278)
大久保 隆夫 情報セキュリティ大学院大学, その他の研究科, 教授 (80417518)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ソフトウエア開発効率化・ 安定化 / ソフトウエア学 / ソフトウェアモジュール / ソフトウェア開発環境 |
研究実績の概要 |
多くのソフトウェアが様々なモデリング言語や様々なプログラミング言語を含む多様な環境を併用して開発され、最終的に多様な実行環境で運用保守される今日のヘテロな開発および運用の時代において、そのような多様性を扱えるソフトウェアの要求や要素の追跡、変更・再利用支援技術の欠如が、迅速かつ高信頼なソフトウェア保守進化の妨げとなっている。本研究では、代表者および分担者らの研究成果を応用および発展させて、(1)言語を含む環境や成果物に対しロバストな網羅的追跡技術、(2)異なる追跡結果をまとめることによる高信頼追跡技術、(3)追跡結果に基づいて保守進化を促すための変更・再利用支援技術を確立する。結果として、ヘテロな開発運用時代において工程を超えた適切な抽象度における変更必要箇所の特定、変更、再利用を迅速かつ高精度に実現し、保守進化の基盤を与える。
平成29年度は、関連研究のサーベイを進めながら、追跡技術の基盤をなすプログラムメタモデルや関連する追跡技術の有効性や一般性を、ヘテロな運用開発時代の典型例題により検証し国際会議およびジャーナル論文としてまとめた。さらに、高信頼追跡のために複数の追跡結果を辿りまとめる推移的追跡や保守進化担当者の知識を活用した対話的追跡を中心として発展的な追跡のためのリンク回復と保守、さらには追跡関係などの可視化や開発支援への応用および高信頼化などの開発・保守効率化・信頼性向上の技術研究および実証に取り組んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
ソフトウェア成果物の追跡技術そのものの研究に加えて、その基盤を与えるプログラムメタモデルや追跡関係の可視化、さらには関連研究の文献サーベイ等の周辺を含めて顕著な成果をあげたため。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者や連携者と密接に連携し、周辺の協力を得ながら、新たな技術研究を進めつつ、前年度までに確立した技術の有効性や一般性を、ヘテロな運用開発時代の典型例題により検証して国際会議およびジャーナル論文としてまとめる。
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