研究課題
本研究は,情報を可視化する際に,テキストとビジュアル(イラストや画像)の2つの要素が混在する視覚情報を提示する際に,ユーザの視覚分析のコンテキストに見合う,テキストとビジュアルの情報の選択と,その可読性を考慮した最適配置の問題を対象としている.そして,その問題を,動的最適化問題として定式化し,系統的な計算アルゴリズムの構築することが目的である.本研究計画は,A.からF.までの6つの小課題から構成される.そのうち,本年度においては,A.とB.の課題の成果を基に,C.の課題について重点的に対応した.まず地図情報を例にとり,A.「トピックモデルの構築」とB.「コンテキストとトピックの対応付け」で得られた知見を基礎に,C.「コンテキスト抽出と視覚情報の可視化要素への分解」の定式化を図った.具体的には,地図情報においてキーワードとなる地名と,相対的な位置関係を示す可視化要素の関係を,注釈テキストのトピック解析を通して推論を行う.例えば,地名Pと地名Qがある道路によりつながっている場合,それらの地名と道路の相対的な位置関係を示す注釈テキストを解析することで,2つの地名と道路名に対応する特徴ベクトル同士を関連付ける.この定式化を用いることで,地名PとQに着目した場合は,その2つの地点をつなぐ道路が現在のコンテキストにおいて重要な情報として選択可能となる.このようなコンテキストに基づく可視化要素分解を支援するシステムとして,アイトラッカーを入力に用いた対話システムの構築も実現した.ここでは,ユーザが注目している領域を,注視点分布に基づくカーネル密度関数を計算することで,時系列ヒートマップとして逐次更新する.これにより,実時間でユーザの興味対象のコンテキストを推測することができ,必要な可視化要素の表示やレイアウトの強調を図るための定式化を,一般的な視覚情報にも適用可能なかたちで整備を図った.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 5件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) 備考 (1件)
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