研究課題
新たなコンテンツやイノベーション創出において,集団で議論することの重要性が広く認識されるようになってきており,その生産性向上手法の確立が求められている.そこで本研究課題では,集団的知性(Collective Intelligence)が発揮されるコミュニケーション場の知的生産性を,センサ技術と知的生産性モデルによって評価する手法の確立を目指す.昨年度までは,議論の深化・活性化に伴って参加者間にみられる行動的集団現象である身体的同調傾向を,コミュニケーションに影響を与えることなく環境に応じてセンシングする手法を開発するために,議論で使用される椅子のキャスター部を重量センサとし,それぞれのキャスターに係る重量配分をセンシングすることで着座者の重心重量を取得し,着座者の身体的揺動の取得を試みた.その結果,重心位置については4mm,重量については2%程度の誤差で測定可能であることを示した.本年度はこのデバイスを用い,議論参加者間でみられる行動的集団現象の一つとして,特に「うなずき」に着目し,うなずきの生起タイミングを取得するシステムの実装を行った.具体的には3Hz付近のうなずきをよく表す前後方向の体動のパワースペクトルを用いてSVMによるクラスタリングを実施した.その結果,参加者内でRecallが0.796,Precisionは0.56が得られた.またF値を求めたところ0.235が得られ,従来のカメラを用いた方式と大きな差がない結果を得た.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 4件)
ヒューマンインタフェース学会論文誌
巻: 21 ページ: 47-60
https://doi.org/10.11184/his.21.1_47
European Journal of Social Psychology
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
https://doi.org/10.1002/ejsp.2587
Journal of Nonverbal Behavior
THE JAPANESE JOURNAL OF EXPERIMENTAL SOCIAL PSYCHOLOGY
巻: 58 ページ: 122-134
https://doi.org/10.2130/jjesp.si4-4
インタラクション2019論文集
巻: - ページ: 48-57
ヒューマンインタフェース学会研究会報告集
巻: 20-7 ページ: 85-90
Proceedings of the 24th ACM Symposium on Virtual Reality Software and Technology
巻: - ページ: Article No. 116