研究課題
基盤研究(B)
既存の実験データを正確に再現する細胞の中心代謝システムの詳細な動力学モデルを開発した。器官(血管、肝臓、心臓、腎臓、脂肪組織、肺、骨格筋、脳)ごと、疾 患タイプごとに変化する代謝ネットワークマップを構築し、環境ストレス(基質濃度、薬物濃度)に対する臓器連関ネットワーク中の代謝物濃度の時間変化を予測するダイナミックモデルを開発した。投薬の影響をコンピュータシミュレーションし、副作用の影響を解析した。
システム生物学
世界でもっとも正確な細胞の中心代謝モデルの動力学モデルを開発した。また、従来の薬物動態モデルにおけるブラックボックス部分をヒト代謝ネットワークモデルで表現して、ホルモンや医薬品が全身の代謝に与える影響を予測するダイナミックモデル(創薬CAD)を開発した。創薬CADは、実験費用や時間を大幅に節約する。がん代謝をメカニズムに基づいて数理的に解析するシステム生物医学への道を拓いた。