研究課題/領域番号 |
16H02909
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
谷崎 隆士 近畿大学, 工学部, 教授 (90549560)
|
研究分担者 |
竹中 毅 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究グループ長 (70396802)
藤井 信忠 神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (80332758)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 未来予測 / 需要予測 / レイアウト計画 / マルチエージェントシミュレーション / 最適化 / 機械学習 / 統計的手法 |
研究実績の概要 |
(1)未来予測 … 未来予測を実現するために収集した店舗別の需要決定要因に係るデータを用いて,統計的手法および機械学習をベースとした店舗別の予測アルゴリズムの開発と検証を推進している.検証先のサービス現場にて結果検証を行い,概ね良好との評価を得た.来年度は,本アルゴリズムのレベルアップを図ると共に,未来予測結果を用いた店舗運営の効率化研究に取り組む. (2)空間的レイアウト設計 … 厨房を対象にシフトスケジューリング,設備レイアウト計画手法を提案し,有効性を検証してきている.昨年度までの知見を活かし短期的計画手法であるシフトスケジューリング手法に着目し,勤務シフトスケジュールと業務割当の同時計画手法を提案した.実環境からのデータを用いた計算機実験を行い,両計画を逐次的に計画する従来手法との比較によって提案手法の有効性を確認した.さらにシフトスケジューリングとレイアウト計画の統合を目指し,シフトスケジュールを考慮したレイアウト計画手法を提案し,基礎的な実験を行いその有効性を確認した. (3)時間的アウト設計 … 顧客,サービス提供者(料理人およびホールスタッフ)を個別のエージェントとし,各エージェントがお互いに影響しながら価値共創を行うマルチエージェントモデルを開発中である.本モデル開発後,実データを計算機実験にて料理提供方法が顧客価値に及ぼす効果について検証する. ICServ2017(国際会議)で特別セッションを行い,本研究内容に関する情報発信を行うと共に,研究に関する意見を取集した.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
未来予測については,統計的手法および機械学習をベースとした店舗別アルゴリズムの開発を推進中である.検証先のサービス現場にて結果検証を行い,概ね良好との評価を得た.空間的レイアウト設計については,昨年度までの知見を活かし短期的計画手法であるシフトスケジューリング手法に着目し,勤務シフトスケジュールと業務割当の同時計画手法を提案した.実データを用いた計算機実験を行い,提案手法の有効性を確認した.さらにシフトスケジュールを考慮したレイアウト計画手法を提案し,基礎的な実験を行いその有効性を確認した.時間的アウト設計については, 顧客,サービス提供者(料理人およびホールスタッフ)を個別のエージェントとし,各エージェントがお互いに影響しながら価値共創を行うマルチエージェントモデルを開発中である.この点を踏まえて,「おおむね順調に推移している」とした.
|
今後の研究の推進方策 |
未来予測・空間的レイアウト設計・時間的レイアウト設計に係るアルゴリズム開発と計算機実験を継続する.需要予測アルゴリズムの精度を向上すると共に,本アルゴリズムを用いた需要予測データを用いた店舗運営の効率化研究を実施する.空間的レイアウト設計および時間的レイアウト設計として,H29年度に開発したアルゴリズムの性能を向上する.さらに,未来予測アルゴリズムより供給される未来予測データを用いた,空間的レイアウト設計・時間的レイアウト設計の研究を実施する.
|