研究課題/領域番号 |
16H02919
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
古瀬 蔵 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (50462172)
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研究分担者 |
相田 満 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (00249921)
青田 寿美 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (10309429)
鈴木 淳 国文学研究資料館, 名誉教授 (40162953)
山田 太造 東京大学, 史料編纂所, 助教 (70413937)
五島 敏芳 京都大学, 総合博物館, 講師 (90332139)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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キーワード | 日本文学研究 / RDF / 情報検索 / 横断検索 / オントロジー / 情報収集 / セマンティック / オープンデータ |
研究実績の概要 |
日本文学分野およびその隣接領域のデータベースについて、情報連携の仕組みを導入することと、オープンデータ化の環境を整備することである。データベース単位だけでなく、データベースの中の個々のレコード単位で情報を連携させ、異分野を含む様々なデータベースとの相互運用を実現し、日本文学研究者に限らず多くのインターネット利用者に、日本文学の情報を知らせ利用してもらう環境作りを行うために、案内型検索を中心に日本文学関連のデータベースの情報アクセスの研究を行った。 今年度は、情報収集型検索での情報アクセス支援の検討を重点的に行っていくために、まず当初の目的の情報に到達することを目指すことに加えて、検索結果が利用者にとって予期しない探しているものとは別の価値ある情報を提供し、気付きや発見へ遭遇する機会となるセレンディピティの発現を重視し、研究活動に於いて、その関連する情報を提示する情報連携により、様々なデータベースでの情報空間で連続的に探索を行え、セレンディピティをもたらし知識を広げていくことの活動の様相を重点的に記録してもらった。 また、人間文化研究機構の100以上の人文学データベースを検索対象とする統合検索システムnihuINTでも、歴史学や日本文学の一部のデータベースなどを題材に、データベースの情報をRDF(Resource Description Framework)という知識表現形式で表わして、データベース横断での情報連携を実現する試みが始められ、本研究でも、データベースの情報をRDF化して情報連携の仕組みを構築するための開発をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
他のデータベースに対して、RDFデータおよびSPARQLEエンドポイントによるインターフェースを提供し、情報連携を行うLOD普及の取組みが博物館分野で始まりつつある。そのような中、外形的な状況として、研究の前提となる研究情報のオープンデータ化が承認された結果、日本文学分野でも、本研究により、現状では孤立的な情報探索に限定されているデータベースの情報を、様々な分野のデータベースと連携させ、web上でデータの再利用を促進し、日本文学分野における情報アクセス高度化することを目指せるようになった。そうした状況を受け、各データベースにパーマリンクを付与することを果たすことができただけでなく、RDFを前提とした検索システムの開発を進め、次年度から実際に検索実験を試行する段階に至り、そのためのデータを搭載する準備が整った段階で初年度の開発を終え、納品を待つばかりとなった。
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今後の研究の推進方策 |
なし。
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