研究課題/領域番号 |
16H02945
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
斉藤 拓也 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境計測研究センター, 主任研究員 (40414370)
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研究分担者 |
小杉 緑子 京都大学, 農学研究科, 教授 (90293919)
高梨 聡 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 (90423011)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | COS / マレーシア |
研究実績の概要 |
昨年度から引き続き、マレーシア半島部のパソ森林保護区において硫化カルボニルのフラックス観測に必要な検討を行った。簡易渦集積法に基づく大気試料の分離及び採取過程において、大気試料中の水蒸気がフラックス測定に影響を及ぼすことが示唆されたため、除湿法としてメンブレンエアドライヤーとナフィオンドライヤーを併用する手法と冷凍機による低温除湿法の検討を行った。また、フタバガキ科などの熱帯植物の葉群によるガス交換過程を観測するため、ダイナミックエンクロージャー法によるガス交換速度の観測を実施し、二酸化炭素と同期した硫化カルボニルの取り込みを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
観測装置のトラブルが発生したため、進捗状況に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
トラブルが発生した観測装置を日本に持ち帰り、修理する。その後、再度現場のパソ森林保護区内のフラックスサイトに設置し、本装置を用いて森林大気の分析を実施する。また、現場観測に加えて、キャニスターなどによる試料採取と日本国内での分析についても検討する。
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