研究課題
平成30年度は本研究の最終年であり,以下の6課題及び3年間のまとめを実施する予定であった。課題別の実施状況と実績を示す。(1)8処理場の春期調査の実施: 平成29年度の夏~冬に実施した3回の調査と同一内容(試料採取,前処理,機器分析)を平成30年3~5月に実施した。(2)LC/MS分析におけるマトリックスの影響の検討: 1処理場の春期試料(流入水と放流水)を2重分析し,最終試料液の片方に209種の農薬を添加して標準液と比較することでLC保持時間全体でのマトリックスの影響を検討した。(3)本研究での検出物質に関する,検出濃度,下水処理および環境中での動態,水生生物への毒性などの先行研究報告を文献調査: 学会発表に際して主要な検出物質の既存情報を収集・整理した。(4)全調査結果をデータ解析し,発生・排出原単位,流入水中検出物質の地域差や季節変動の有無,処理過程での除去率などの検討: 学会発表に際して多方面から結果を解析し,考察を行った。(5)LC/QTOF-MS測定データを用いたノンターゲット分析: 今年度は時間不足のため,ノンターゲット分析は実施できなかった。(6)口頭発表及び論文投稿: 口頭発表は,国内学会11回(内,招待講演3回),国際学会9回(内,招待講演2回)行った。論文発表は,本研究と関連のある成果が国際学会誌に4報が掲載され,本研究で直接得られた成果(LC-QTOF-MSを用いた網羅分析法開発)を国際学会誌に投稿し,現在審査中である。3年間のまとめに関しては,投稿中の網羅分析報開発を除き充分に実施しているとは言い難い。その為,今後の予定として,(1)ノンターゲット分析,(2)検出物質の発生・排出原単位,除去率,環境リスク等をさらに検討・考察し,(3)その結果を学会発表すると共に,LC-QTOF-MSのAIQS開発を含めて数報の論文として投稿する。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 9件、 招待講演 5件)
Environmental Research
巻: 166 ページ: 130-140
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Chemosphere
巻: 219 ページ: 784-795
doi.org/10.1016/j.chemosphere.2018.12.096
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