研究課題/領域番号 |
16H03024
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研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
相良 二朗 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10330490)
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研究分担者 |
種村 留美 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00324690)
中園 正吾 兵庫県立福祉のまちづくり研究所, その他部局等, 特別研究員 (80709907)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 認知症 / IoT / 独居高齢者 |
研究実績の概要 |
本研究のキーデバイスとなるIoT(Internet of Things)に関する技術情報の収集と、促しシステムへの応用への検討を行った。具体的には、モノワイヤレス社の製品については、TWELITEを用いた電力使用状況モニタユニットの開発、3次元加速度センサを実装したTWELITE 2525Aを用いて、洗濯機の作動状況をモニタできるかどうかの確認、電池交換や給電を不要にするためのMW-eHARVEST(環境発電)の適用性の検討などを行なった。また、Espressif Systems社のWi-FiモジュールESP-WROOMが利用できるようになったので、このデバイスでの可能性についても検討を開始した。トータルなシステムとして構築する場合には、単体のコストだけでなく、アプリケーションソフトウェアの開発の容易性、電池交換頻度、センサー類を接続する自由度などを評価したが、それぞれに長所と短所があるため、アプリケーションに応じて利用することとした。 IoTの有効性を簡単に眼に見える形で再現できるシステムとして、SONYがMESH TAGというキットを発売したので、これを実験用モデル住宅である「ウエルフェアテクノハウス神戸」内に組み込み、福祉関係者に対して簡単なヒアリングを行った。同時に、市販されている促しを行う製品である、ゴミ箱、傘立て、温湿度計などを購入して設置し、これらについてもヒアリングを行った。今年度は少人数であったが、IoTの可能性について理解を得られた。 実際に認知機能に障害のある当事者との関係性を構築するため、地域の社会福祉協議会や認知症者家族の会、認知症カフェなどへの接触を行い、困りごとなどに関するヒアリングを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
IoT技術は今後の発展に大きな期待が寄せられている分野であり、コアとなるデバイスの開発を各社が進めている段階であり、次々と新しいデバイスやセンサが発表されている。また、バージョン変更も頻繁に生じており、このような動きに追従できていないことが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
来年度はモノワイヤレス社製品とEspressif Systems社のWi-FiモジュールESP-WROOMを用いた促し装置を開発する。具体的には、各電気製品の使用状況を伝える電力モニタ、人の動きを伝える人感モニタ、洗濯機の動作開始と完了を伝えるもの、ドアの開閉を伝えるドアモニタなどである。また、出力側として、ブルートゥースを用いた電球型スピーカの応用可能性を調べるとともに、促す内容と音声の質に関して福祉関係者へヒアリングを行う。 促しという行為自体の効果について、ウエルフェアテクノハウス神戸に設置したSONY MESH TAGを用いて福祉関係者に対するヒアリングを行い、より多くの意見を聴取する。地域の社会福祉協議会や認知症者家族の会などとの関係を継続し、できるだけ直接的な意見を聴取しながら開発を行うとともに、モニタ協力者の確保に努める。
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