研究課題/領域番号 |
16H03057
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
宮崎 樹夫 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (10261760)
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研究分担者 |
佐々 祐之 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30315387)
茅野 公穗 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20400658)
岩田 耕司 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90437541)
永田 潤一郎 文教大学, 教育学部, 准教授 (30413909)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 中学校 / 数学 / 課題解決 / カリキュラム / 評価法 |
研究実績の概要 |
次世代に持続・発展可能な社会を形成するために,資質・能力としての課題解決力の育成を意図するカリキュラム開発が国際的に進展しており,育成された資質・能力を各教科に即して捉える評価法の開発が求められている。我が国では,小中連携・一貫教育など,義務教育の視座から公教育を調え直し,義務教育の到達点である中学校教育の今日的な姿をカリキュラム/指導法/評価法として描き出すことが強く求められている。そこで,本研究では,次のことを目的とする:『中学校数学科の課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力の評価法を作成し,授業実践に基づいて評価・改善する。』 本研究の目的を達成するために,次の2つの下位目標を設定する。 目標Ⅰ「課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力の評価法を作成する。」 目標Ⅱ「作成された評価法を授業実践に基づいて改善する。」 このうち,本年度は,目標Ⅰに関して,課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力を,課題解決として説明することに必要な認知的/非認知的な資質・能力と捉え,学力の三要素に基づいて,課題解決として説明することに必要となる認知的な資質・能力には,知識及び技能,思考力・判断力・表現力等の二側面を設定し,非認知的な資質・能力には,課題解決として説明することに主体的に取り組む態度の側面を設定した。この概念規定に基づいて,評価の原理として,課題解決として説明することに必要な認知的な資質・能力と非認知的な資質・能力を同一の問題場面で捉えること/非認知的な資質・能力についての質問紙・スケールを特性5因子論に基づいて開発することを定めた。その上で,評価ツールとして,問題及び正答規準他,質問紙及びスケールを試作した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的『中学校数学科の課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力の評価法を作成し,授業実践に基づいて評価・改善する。』を達成するために,次の2つの下位目標を設定している。 目標Ⅰ「課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力の評価法を作成する。」 目標Ⅱ「作成された評価法を授業実践に基づいて改善する。」 このうち,目標Ⅰ「課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力の評価法を作成する。」に関して,平成28年度の研究実施計画に基づいて,課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力を概念規定し,この資質・能力を捉える評価の原理を定め,この原理に基づいて評価ツールを試作することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の目的を達成するために,次の2つの下位目標を設定する。 目標Ⅰ 課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力の評価法を作成する。 目標Ⅱ 作成された評価法を授業実践に基づいて改善する。 このうち,H29年度は,目標Ⅰに関して,課題解決型説明カリキュラムで育成される資質・能力の概念規定及び,この資質・能力を捉える評価の原理に基づいて,評価法を作成する。この評価法に基づいて,各研究分担者(4名)は,中学校数学科各領域(全4領域)の特性に応じ,認知的スキルの評価ツールとして問題・正答規準他,非認知的スキルの評価ツールとして,質問紙・スケール他を作成する。
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