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2017 年度 実績報告書

生物育成教育の深化・発展をめざした教育支援フレームワークの構築と全国展開

研究課題

研究課題/領域番号 16H03061
研究機関福岡教育大学

研究代表者

平尾 健二  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70301348)

研究分担者 土屋 英男  京都教育大学, 教育学部, 教授 (20188577)
太田 弘一  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20211790)
岡 正明  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50292355)
藤井 道彦  静岡大学, 教育学部, 教授 (50228962)
浅野 陽樹  鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (30437941)
荒木 祐二  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (00533986)
小泉 匡弘  北海道教育大学, 教育学部, 特任講師 (80734839)
出口 哲久  北海道教育大学, 教育学部, 講師 (50743671)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード農業教育 / 中学校技術科 / 生物育成 / アンケート調査 / 教員養成 / 教材開発 / 学習支援システム
研究実績の概要

本研究は,4カ年の2年目にあたり,以下の2点について明らかにしながら,研究を遂行した。
【研究1.各研究拠点における中学校現場の生物育成学習の実態調査】
「研究拠点」を,研究メンバーの構成により,北海道,東北,関東,東海,近畿,九州と,全国を縦断する形で配置しており,1年目に全国統一生物育成学習状況調査を研究拠点ごとに実施している。そこで,本年度は,各研究拠点で調査データの分析を進め,その結果を関連学会で公表することにし,10報の成果発表を行うことができた。各データから得られた知見は,学校現場で求められている教材や学習例のニーズであることから,これらに沿った教示開発や授業例の提案を今後行う必要があることが確認された,さらに,各研究拠点のデータを持ち寄り,収集データの蓄積を行うとともに,全国データとして分析に着手することとした。
【研究2.各研究拠点の特性をふまえた新しい生物育成教材の開発と共有】
研究1で進められる成果としての教育現場の教材等のニーズに応える形で,各研究拠点において教材開発を進めた。例えば,代表者の北部九州地区においては,「有機農業技術を簡易に中学校で再現できる諸条件の検討」や「教材用イネ品種の開発」,「ものづくり材料としてのヒョウタンの教材化」などであり,研究メンバーが同時に各地において,教材,学習プログラムの開発を進めた。また,教材づくりや栽培方法に関する教員対象セミナーを各地で開催し,セミナー内容を動画として収録した。一方,このような教材等の情報を集積させることで,ライブラリ化し,それを全国各地に発信する機能をWeb環境で実現できる「生物育成学習支援システム」の構築をめざした。研究メンバー全員によるアイデアを結集させながら開発をすすめ,SUNS(Support System for Nurturing Lining Things Study)として完成させた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2つのテーマを同時進行させながら,それぞれに研究メンバーが一丸となって本研究に取り組むことができた。2回行った研究打合せ(8月,2月)では,アンケート結果の分析の進め方について検討を進めるとともに,生物育成学習支援システムの構造と機能について,アイデアを持ち寄りながら,検討を積み重ねることができた。このような理由から,現在までの進捗状況について,「(2)おおむね順調に進展している」と判断した。

今後の研究の推進方策

形として完成した” SUNS(生物育成学習支援システム)“については,今年度,各研究拠点の研究メンバーが開発した教材の情報や開催したセミナーを収録した動画をアップロードしながら情報を蓄積し,システムを実働させていく必要がある。一方,全国統一アンケートについては,全国データの分析を進めることにより,我が国全体に必要な生物育成学習への支援の内容が明らかになると考えられる。上記システムを有効に活用させながら,全国的にネットワークを拡大させたい。

備考

SUNS: Support System for Nurturing Living Things Study(生物育成学習支援システム)

  • 研究成果

    (30件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (22件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校特別支援学級におけるものづくり教材としてのヒョウタンの実践研究 -果実を利用した合科的・関連的な指導-2018

    • 著者名/発表者名
      祖母仁田湧・有田雅子・平尾健二
    • 雑誌名

      福岡教育大学紀要 第3分冊

      巻: 67 ページ: 39-45

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 小学生を対象とした食農体験講座の取り組みとその効果2018

    • 著者名/発表者名
      藤井道彦
    • 雑誌名

      静岡大学教育学部附属教育実践総合センター紀要

      巻: 23 ページ: 183-190

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] トウモロコシとサツマイモ混作栽培の効果に関する研究2018

    • 著者名/発表者名
      太田弘一・高畑宏介・福本秀裕・太田自由・北野 英己
    • 雑誌名

      愛知教育大研究報告(芸術・保健体育・家政・技術科学・創作編)

      巻: 67 ページ: 23-29

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「ヒョウタン」を利用したものづくり教材の開発 -栽培および果実の収穫後処理に関する検討-2017

    • 著者名/発表者名
      祖母仁田湧・平尾健二
    • 雑誌名

      日本産業技術教育学会九州支部論文集

      巻: 25 ページ: 19-25

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 理論的かつ実践的な土づくり授業のための教材開発-培土の物理性簡易測定法の改良及び市販培土の物理性-2017

    • 著者名/発表者名
      池田舟・浅野陽樹
    • 雑誌名

      日本産業技術教育学会九州支部論文集

      巻: 25 ページ: 97-102

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] どの学校でも可能な土壌物理性の簡易測定法の検討2017

    • 著者名/発表者名
      太田 弘一・北村 義弘
    • 雑誌名

      愛知教育大学技術教育研究

      巻: 4 ページ: 14-20

  • [雑誌論文] 土壌の物理性の簡単で有効な測定方法と堆肥による土壌物理性改善効果の測定2017

    • 著者名/発表者名
      太田弘一・前田泰寿
    • 雑誌名

      愛知教育大学自然観察実習園報告

      巻: 37 ページ: 7-13

  • [学会発表] ヒョウタンの教材化に関する研究 ―その栽培方法と材料としての加工処理法の検討-2017

    • 著者名/発表者名
      祖母仁田湧・平尾健二
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] 土壌の発酵メカニズムを利用した学校における有機栽培技術の確立2017

    • 著者名/発表者名
      平尾健二・永田祥晟・甲斐ふゆみ
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] 中学校技術「生物育成に関する技術」全国アンケート調査の実施 ―福岡県における現状の紹介-2017

    • 著者名/発表者名
      平尾健二・甲斐ふゆみ・祖母仁田湧
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] ヒョウタンの教材化に関する研究 ―児童を対象とした実践の紹介-2017

    • 著者名/発表者名
      祖母仁田湧・平尾健二
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] 小学校におけるヒョウタンの教材化に関する研究 ―適切な接木方法とその生育について-2017

    • 著者名/発表者名
      祖母仁田湧・平尾健二
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第30回九州支部大会
  • [学会発表] 中学校技術「生物育成に関する技術」の鹿児島県アンケート調査からみた生物育成教育の現状と今後の方向性2017

    • 著者名/発表者名
      浅野陽樹・平尾健二
    • 学会等名
      日本農業教育学会第75回研究発表会
  • [学会発表] 有機質肥料の施用効果を示すサツマイモ袋栽培の教材化 -腐葉土・堆肥施用と高温処理の効果-2017

    • 著者名/発表者名
      浅野陽樹・川畑南美・池田充・龍野巳代
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] 土壌物理性の簡易測定法の改善および物理性の異なる混合培土による作物栽培2017

    • 著者名/発表者名
      池田舟・浅野陽樹
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第30回九州支部大会
  • [学会発表] 生物育成の実践上の課題及び教師が期待する教育効果-北海道の事例2017

    • 著者名/発表者名
      小泉匡弘・出口哲久・平尾健二
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] 動機付けを高める植物工場体験教材の開発2017

    • 著者名/発表者名
      勝瀬駿太・小泉匡弘
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第31回北海道支部大会
  • [学会発表] 北海道における中学校技術 「生物育成に関する技術」の現状と課題 ー技術科教員免許に着目してー2017

    • 著者名/発表者名
      出口哲久・小泉匡弘・平尾健二
    • 学会等名
      日本農業教育学会第75回研究発表会
  • [学会発表] 北海道における中学校技術 「生物育成に関する技術」の現状と課題 ー採用教材に着目してー2017

    • 著者名/発表者名
      出口哲久・小泉匡弘・平尾健二
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第31回北海道支部大会
  • [学会発表] 生物育成の技術の必修化に伴う京都府中学校技術科における実習教材活用の現状と課題2017

    • 著者名/発表者名
      盛岡明峰・土屋英男・ 平尾健二
    • 学会等名
      日本農業教育学会第75回研究発表会
  • [学会発表] 中学校技術科「生物育成の技術」の必修化に伴う京都府における授業実践の現状と課題2017

    • 著者名/発表者名
      土屋英男・大西倫央・盛岡明峰・ 平尾健二
    • 学会等名
      日本農業教育学会第75回研究発表会
  • [学会発表] 中学校技術「生物育成に関する技術」全国アンケート調査からみた 静岡県における生物育成教育の現状2017

    • 著者名/発表者名
      藤井 道彦・平尾健二
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] 栽培時期と品種の比較によるヒマワリ栽培の教材化に関する研究2017

    • 著者名/発表者名
      藤井 道彦・長谷川靖城
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] コンパニオンプランツの教材化に関する研究 -組み合わせによる効果の違いについて-2017

    • 著者名/発表者名
      藤井 道彦・白石寿月
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] アクアポニックスの教材化に関する研究 -培地と作物の選択の違いによる生育の変化について-2017

    • 著者名/発表者名
      藤井 道彦・松下直輝
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] 日照が野菜の生育に及ぼす影響の教材化に関する研究2017

    • 著者名/発表者名
      藤井 道彦・寺家谷俊佑
    • 学会等名
      日本農業教育学会第75回研究発表会
  • [学会発表] 「生物育成に関する技術」全国アンケート調査により確認された愛知県の「生物育成」指導の現状2017

    • 著者名/発表者名
      太田弘一・平尾健二
    • 学会等名
      日本農業教育学会第75回研究発表会
  • [学会発表] 全国生物育成アンケートにより見出された宮城県の生物育成教育の現状2017

    • 著者名/発表者名
      内海紘典・會田有夏・平尾健二・岡 正明
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [学会発表] 3Dプリンタで製作した新規水耕容器を用いた葉菜類の栽培2017

    • 著者名/発表者名
      會田有夏・内海紘典・岡 正明
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会
  • [備考] SUNS「生物育成学習支援システム」

    • URL

      http://suns-project.com

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公開日: 2018-12-17  

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