研究課題
本研究は、重度重複障害児(者)の視覚認知発達支援のため、アイトラッカー(視線計測装置)を用いたナチュラルユーザインタフェース(NUI)主体の情報システムの活用について検討し、教育の場で検証を行うことを目的とした。主に、ユーザの評価に関する教育心理学的検討、およびシステムの構成とプログラムに関する教育工学的検討の2点に着目している。本年度は、一昨年度および昨年度の成果を踏まえ、下記のような検討を行った。1)ユーザの評価に関する教育心理学的検討:システム・プログラムの教育場面での活用において、今までに検討してきた3つの観点による評価手法(チェックシート方式、観察方式、測定方式)を採用してユーザ評価を行い、実践の効果に関する検討を行った。本年度においては研究協力校を増やすことを想定していたが、研究当初からの協力校(2校)においてシステムを活用した教育実践の希望者が増えたため、結果的にこの2校の協力のもとに研究を実施した。2)システムの構成とプログラムに関する教育工学的検討:ローコストのNUIを用いたシステムと、より精度の高いハードウェアを活用したシステムの2種類の教材システムについて検討を行った。前者のローコストのシステムについては、昨年度の実践をもとに教育上の有効性や課題について整理し、研究発表を行った。後者のより精度の高いハードウェアの活用については、昨年度に検討したプロトタイプの機能改善を行い、改善したシステムを教育実践に活用して検証を行った。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Proceedings of 2018 IEEE TALE
巻: ― ページ: 1169 - 1171
10.1109/TALE.2018.8615194
Journal of Applied Research in Intellectual Disabilities
巻: 31(4) ページ: 629
10.1111/jar.12476