• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

美術館の所蔵作品を活用した探求的な鑑賞教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16H03110
研究機関独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館

研究代表者

一條 彰子  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (40321559)

研究分担者 寺島 洋子  独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, リサーチフェロー (00270421)
室屋 泰三  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (30537329)
東良 雅人  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (70619840)
奥村 高明  日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (80413904)
細谷 美宇  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 研究員 (30639539)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード鑑賞教育 / デジタル / 探求的 / 学習指導要領 / 教材 / 美術館 / 所蔵作品 / キーワード
研究実績の概要

本研究の目的は、国内外で行われている最新の美術鑑賞教育の理論と方法を整理したうえで、国内美術館の所蔵作品を用いて、探求的な鑑賞プログラムを開発することである。
研究3年目となる平成30年度は、それまでのオランダと北欧の海外調査を踏まえ、デジタル鑑賞教材の制作に着手する予定であったが、当初の予想を超えて、美術科以外の教科でも美術鑑賞による学習の可能性があることが判明した。そこで、研究計画を延長し、21世紀以降、精力的に美術館の整備を進めているアジア地域の調査を追加で行うこととし、シンガポールと台湾の視察を行った。具体的には次の通り。
シンガポールでは、経済発展を果たした次の課題として文化的成熟を目指す国の姿勢が、教育部門に多くのスタッフとスペースを割いて再開館した国立美術館に特に反映されていた。プラナカン美術館と国立博物館は、博物館教育を担う専門家(エデュケータ)を派遣する民間の組織を有効に利用しつつ、幅広い教育活動を行っていた。台湾では、台北市立美術館、台北当代芸術館、国立台湾歴史博物館、奇美博物館で、VRなど新しいテクノロジーを用いて、所蔵作品を教材化していた。北師美術館ではユニークな学校連携プログラム”One Piece Museum”が展開され、作品を学校に貸し出して全教科で活用する様子を観察することができた。
延長して研究4年目となった令和元年度は、これまでの調査をもとに、国立美術館5施設の所蔵作品を用いて、オンライン上のデジタル鑑賞教材「鑑賞素材BOX」を開発した。特徴として、学校現場のICT環境に対応し、電子黒板やタブレット端末で効果的に使用できること、小学校から高等学校までの学習指導要領に基づいたものであること、また、美術以外の教科での活用を促進する「他教科へのひろがりキーワード」が設定されていることが挙げられる。これをもって本研究の成果としたい。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

「鑑賞素材BOX」は、本科研費研究の成果物。主に小学校から高等学校までの授業で活用されることを想定したデジタル鑑賞教材。国立美術館5館の所蔵作品62点を、高精細画像で電子黒板へ投影したり、タブレット端末へ配信したり、ワークシートを作成することができる。 授業準備にあたっては、「図工・美術のキーワード」や「他教科へのひろがりキーワード」を使って作品を選ぶことができる。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 美術館の所蔵作品を活用した探求的な鑑賞のためのデジタル教材2020

    • 著者名/発表者名
      一條彰子、奥村高明、寺島洋子、細谷美宇
    • 雑誌名

      美術家教育学会千葉大会発表概要集

      巻: - ページ: 00

  • [雑誌論文] 中学校における美術鑑賞学習の自己評価尺度の開発-資質・能力の三つの柱の観点から-2020

    • 著者名/発表者名
      宮本友弘, 奥村高明, 東良雅人, 一條彰子
    • 雑誌名

      東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要

      巻: 6 ページ: 45-49

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「ラウンド・ダイアローグ(役割交代鑑賞)2020

    • 著者名/発表者名
      奥村高明
    • 雑誌名

      日本文教出版Webマガジン まなびと「学び!と美術」

      巻: 90 ページ: webのため頁無し

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 美術館における鑑賞ツールの活用―国立西洋美術館のびじゅつーるを例として2020

    • 著者名/発表者名
      寺島洋子
    • 雑誌名

      女子美術大学美術館コレクション展 作品と授業をつなぐ試み 報告書

      巻: - ページ: 32-35

  • [雑誌論文] 美術館を開く~台湾、北師美術館の挑戦~2019

    • 著者名/発表者名
      奥村高明
    • 雑誌名

      日本文教出版Webマガジン まなびと「学び!と美術」

      巻: 81 ページ: webのため頁無し

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 新学習指導要領とICTの効果的な活用2019

    • 著者名/発表者名
      東良雅人
    • 雑誌名

      中等教育資料

      巻: 998 ページ: 34-36

  • [雑誌論文] 中学校美術科,高等学校芸術科(美術,工芸)における「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善2019

    • 著者名/発表者名
      東良雅人,臼井学,豊口和志
    • 雑誌名

      中等教育資料

      巻: 1002 ページ: 34-37

  • [学会発表] シンポジウム「芸術は、あらゆる学問とつながり社会を拓いていく」2020

    • 著者名/発表者名
      一條彰子
    • 学会等名
      美術と教育 全国リサーチプロジェクト
  • [学会発表] これからの社会を生きる力を探究的な美術鑑賞で育む2019

    • 著者名/発表者名
      一條彰子
    • 学会等名
      全国高等学校美術工芸教育研究大会
    • 招待講演
  • [図書] Dialogue in the Museum -ビジネスセンスを鍛える美術鑑賞ワークショップ2019

    • 著者名/発表者名
      山口周、一條彰子
    • 総ページ数
      51
    • 出版者
      東京国立近代美術館
  • [備考] 鑑賞素材BOX(科研費研究成果報告サイト)

    • URL

      https://box.artmuseums.go.jp/

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi