研究課題/領域番号 |
16H03111
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
辻村 真貴 筑波大学, 生命環境系, 教授 (10273301)
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研究分担者 |
恩田 裕一 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00221862)
勝山 正則 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (40425426)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | マルチ・トレーサー / フロン / 六フッ化硫黄 / 滞留時間 / 地下水 / 湧水 / 滞留時間 / 微生物 |
研究成果の概要 |
国内外における湧水・地下水において滞留時間が長いほど、その背後にある山体の地下水貯留量が多いことが示された。また、滞留時間が30年以上の湧水・地下水中の全菌数は、ある程度低い一定値に収斂する傾向が示された。これらのことは、滞留時間が数10年以上の湧水・地下水が、量的・質的に安定していることを示唆している。山地源流域の湧水・地下水における滞留時間を国内外において観測した研究事例は従来少なく、水源地の水資源動態を明らかにした点、学術的に評価される。さらに、持続可能な水の保全と利用の観点からも評価される。
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自由記述の分野 |
水文学・水資源学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
湧水・地下水の滞留時間および微生物情報は、持続可能な地下水資源の保全と利用の観点からも重要である。滞留時間の数10年以上の湧水・地下水は、背後にある地下水貯留量は多く流量も安定しており、硝酸性窒素が検出されず、かつ含まれる微生物も相対的に少ないことが示された。すなわち、数10年以上の比較的長い滞留時間の湧水・地下水は、量および質的に安全安心な水資源であるということができ、水の滞留時間・微生物情報が、水の安全性を示す指標として利用可能であることが示唆されたという面で、本研究成果は学術的のみならず社会的意義があると思量される。
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