研究課題
【デジタル化】昨年度までにデジタル化が完了している1877年~1882年5月のデータに加えて,1882年6月~12月のデジタル化を実施した.これにより,当該課題により1877年~1882年のデータセットが完成したことになる.加えて,新規デジタル化したデータのメタデータ(観測地点の緯度経度や高度など)の整備も行った.【データの補正均質化】メタデータにもとづいて,気圧の補正均質化を実施した.数地点については,人為的なバイアスが認められ,それらの修正もあわせておこなった.【解析】気温・気圧・風向について,日々の分布図(日時別天気図ベースマップ)を作成し,当該の気候の特徴を把握するための分析を実施した.特に,1877・1878年については,台風の接近上陸時の気圧と風向の詳細な解析から,台風経路の復元を行った.さらに,19世紀後半の日本の気候の特徴について,1840・50年代の関東東南部の温暖傾向,1850年代の北日本における顕著な寒冷年などが検出された.また,これらの気象観測データを使用して,歴史天候記録から推定した19世紀の気候復元値との比較,復元手法の検討を実施した.【研究成果発表】これまで3年にわたて実施してきた当該課題の研究成果として,学術誌「地学雑誌」で査読付き論文4編を発表したほか,国内国外の学会において多くの発表を行った.また,当該課題の代表者・分担者らが中心となって運営しているJAPAN-ASIA Climate Data Project(日亜気候データ計画)のウェブサイトにて,デジタル化が完了した関連データや解析結果を公開した.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 5件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 23件、 招待講演 2件) 図書 (1件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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