研究課題
基盤研究(B)
ファイナンス理論により不動産価格評価を大幅に高精度化した「ヘドニックDCF法」の理論を構築した。その上で、不動産市場における価格形成の2つの課題; 1)地域格差、2)時系列変動について、広さや築年数などの不動産属性に関する需給という「ヘドニック要因」と、不動産取得ローン金利や株価をはじめとするマクロ経済要因という「キャッシュフロー要因」が生むメカニズムについて実証分析を通じて解明した。
ファイナンス
不動産は生活や経済活動の基盤であるとともに、世界経済において最大・最重要な資産であり、不動産市場は金融市場と密接に連動している。したがって、広さ・築年数・駅徒歩といった不動産がもたらす便益に関するヘドニック価値と、株価や金利などのマクロ経済要因に影響を受ける投資資産としてのキャッシュフロー価値という二面性がある。本研究は、不動産価値の二面性について理論と実証の両側面から詳細な分析を行い、不動産価格メカニズムの解明に貢献した。