本研究の成果により、デバイス上でアストロサイトとの共培養を行うことで神経細胞の活性を長期に渡って維持しながら、神経細胞の電気信号を安定的に計測することが可能になった。この技術は、神経疾患の発症メカニズムの解明や神経疾患治療薬の薬効評価などに応用が可能である。特に、疾患特異的iPS細胞を利用した難治神経疾患の発症機構解明や創薬研究への貢献を期待できる。また、2種類の細胞の組み合わせを、例えば運動ニューロンと骨格筋細胞に変更すれば、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症メカニズムの解明や治療薬の開発に応用可能であり、本技術は様々な評価系に適用可能な発展性を有している。
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