研究課題
臨床研究:心大血管疾患患者における筋萎縮,サルコペニア評価と筋萎縮,サルコペニアに関連する血液バイオマーカーについて検討した。20種類の検討では、アディポネクチン、GDF-15、IGF-1, TNFα、さらに、カルニチンの中のacylcarnitineが、筋力低下、サルコペニアと密接に関連していることが判明した。miRNA は血液中に分泌され、タンパクの転写、翻訳を制御するが、いくつかのmiRNAを検討した結果, miR-21が心房の線維化に関連していることは判明したが、心大血管疾患患者のサルコペニアとの関連に関しては、今後のさらなる詳細な検討が必要と思われた。基礎研究:1. 温熱刺激のin vitro及びin vitro研究 マウス筋芽細胞を42℃に30分以上さらすとPKCと熱ショック因子1(HSFC1)のリン酸化レベルおよびHSP70のmRNAとタンパク発現レベルは増加した。TRPV1、カルモジュリン、PKC、およびHSF1の阻害剤ならびにTRPV1のsiRNAは、これらの熱応答を減少させた。また、細胞に42℃の温熱刺激を2時間負荷するとAkt/mTOR/4E-BP1及びS6K1のリン酸化が増大した。さらに、温熱刺激42℃ 1時間を2週間与えたラットでは有意な筋重量の増加が認められた。2. 血流制限モデルラット(加圧ラット)における低強度電気刺激の筋肥大効果の分子的機序の検討 筋酸素分圧 (PmvO2) は30Hzの低強度の収縮とともに一過性に減少したが、血流制限下では,高度の低酸素環境を誘発し,最大(100Hz)収縮の場合よりもPmvO2をより減少させた。血流制限下での電気刺激では、筋蛋白質合成系のmTORシグナル系であるS6の活性化応答が亢進するとともに、低強度電気刺激単独あるいは血流制限のみに比し有意な筋肥大がみられた。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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