研究課題/領域番号 |
16H03205
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
町田 修一 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 教授 (40421226)
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研究分担者 |
岡本 武志 東海大学福岡短期大学, その他部局等, 講師 (80638320)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | サルコペニア / 性差 / 筋サテライト細胞 / エピジェネティクス |
研究実績の概要 |
男性と女性には、歴然とした筋肉量の差が存在する。また、筋肉内脂蓄量は男性よりも女性の方が高いことが知られている。本研究では、高齢期骨格筋における量と質の性差について、骨格筋幹細胞である筋サテライト細胞の後天的な遺伝子発現制御(エピジェネティクス)に着目して検討する。我々はこれまで、加齢が筋サテライト細胞に塩基配列の変化を伴わない遺伝情報として記憶(メモリー)されていることにより、高齢期の筋分化能の性差に寄与するという仮説について細胞レベルで検討した。すなわち、性成熟後の12週齢および50週齢の雌性および雄性ラットの骨格筋より筋サテライト細胞をそれぞれ単離し、同一培養条件下で増殖能、筋分化能、そして脂肪細胞へ多分化能の性差について検討を行った。その結果、12週齢および50週齢とも、細胞増殖能については雌雄の筋サテライト細胞に違いは認められなかった。その一方で、12週齢においては雌が雄の筋分化能よりも低いことが認められたが、50週齢の筋サテライト細胞の検討した結果、筋分化能に性差が認められなくなっていた。加齢に伴いその傾向をさらに検討すべき、高齢期の100週齢の雌性および雄性ラットを用いて実験を計画していたが、飼育環境の影響で実験に供することができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
12週齢および50週齢ラットを用いて筋サテライト細胞の機能の性差について検討できたものの、高齢期のラットを計画通りに利用できなくなったため、高齢期筋サテライト細胞の各機能の性差を検討することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
高齢期の筋サテライト細胞の実験が円滑に実施できるように、高齢期ラットの購入手段について可及的速やかに対策をたてる。もしくはマウスでの検討も視野に入れる。また、分子生物学的解析については、研究支援者を雇用し、筋サテライト細胞で特異的に変動するゲノム修飾(DNAメチル化、ヒストンアセチル化)を検討する。
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