研究課題/領域番号 |
16H03227
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
橋本 公雄 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (90106047)
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研究分担者 |
西田 順一 群馬大学, 教育学部, 准教授 (20389373)
木内 敦詞 筑波大学, 体育系, 教授 (40241161)
堤 俊彦 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (20259500)
山本 浩二 北九州市立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50560447)
谷本 英彰 大阪産業大学, 人間環境学部, 講師 (60707321)
藤原 大樹 保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 講師(移行) (70596808)
藤塚 千秋 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (90461251)
山崎 将幸 東亜大学, 人間科学部, 講師 (80567199)
中須賀 巧 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教 (10712218)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 大学体育授業 / 体育授業研究 / 行動科学 / 行動変容技法 / ポジティブ心理学 / ポジティブ徳性 / 自己成長 / 挑戦的課題達成型授業 |
研究実績の概要 |
平成28年度は10名の研究プロジェクトで構成され、各メンバーは自身の大学体育実技授業にともなう自己成長にかかわる研究課題(ポジティブ徳性、レジリエンス、共同体感覚、自己成長促進モデルなど)に関する研究方法論を検討するとともに、全体としてはすでに独立変数としての「体育授業恩恵尺度」は開発していることから、媒介変数としての「体育実技授業特有の気づき尺度」と従属変数としての「ポジティブ徳性尺度」の開発に向けた議論を深め、研究を推進した。 また、本研究プロジェクトの研究成果は、全国大学体育連合の研究フォーラムと九州地区大学体育連合の合同研修会が那覇市で開催された際、メンバーから特別講演(橋本公雄:代表)とシンポジウム(西田順一・木内敦詞:研究分担者)に登壇し、教養教育としての大学体育の目指すべき観点を指摘し、大きな反響があった。さらには、研究代表者は日本健康心理学会のニューズレターや大学体育連合の機関誌に大学体育授業研究の必要性と方法論について執筆した。メンバーがかかわる研究業績は学会機関誌等の論文7編、紀要論文5編、学会発表7回であった。 これらの研究実績は 研究成果中間報告書(平成28年度版)としてまとめられている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、大学体育実技授業にともなう自己成長の向上を、体育実技授業の恩恵→自己への気づき→ポジティブ徳性の強化・向上というメカニズムで考えており、最終的には体育実技授業による自己成長の因果モデルを構築していくことにしている。 このため、すべての変数を測定する尺度開発が焦眉の急であり、体育実技特有の自己への気づき尺度とポジティブ徳性尺度の開発に向けての議論を行い、尺度開発の目途を立てることができた。また、メンバーの数名は予備調査に着手している。さらには、すでに開発した体育実技授業の恩恵尺度を用いて、全員参加型の大規模調査を実施し、各自の研究課題と絡めた分析を現在進めている。 このような理由から(2)おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、5月下旬に第1回目の研究打ち合わせ会を開催し、今年度の具体的方針を決定することにしている。また、九州体育・スポーツ学会(8月)や日本体育学会(9月)の大会期間に合わせて研究の進捗状況に関する情報交換、特に尺度開発の進捗状況について確認する。最終的には、九州地区大学体育連合研修会でシンポジウムを開催し、この研修会に合わせて研究報告会を行う。今年度中に自己への気づき尺度とポジティブ徳性尺度の開発を行う。また、メンバー各自は積極的に研究発表をさまざまな学会で行っていく。平成29年度の研究成果報告は報告書としてまとめ公表する。
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