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2018 年度 実績報告書

骨格筋糖取り込みを高める栄養・運動処方に関する基礎研究 -ビタミンDに着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 16H03244
研究機関福岡大学

研究代表者

川中 健太郎  福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (80339960)

研究分担者 田中 宏暁  福岡大学, スポーツ科学部, 非常勤講師 (00078544) [辞退]
檜垣 靖樹  福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10228702)
増田 紘之  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助手 (10738561)
羅 成圭  福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (60741999)
上原 吉就  福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70373149)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードビタミンD / 骨格筋 / ビタミンD受容体 / 持久性トレーニング / 代償性負荷 / 筋肥大
研究実績の概要

ビタミンDは腸管におけるカルシウム吸収や骨形成を高める働きがよく知られている。一方、最近、骨格筋にもビタミンD受容体が発現していることが知られるようになった。つまり、ビタミンDは骨格筋に作用して様々な生理効果を引き起こす可能性がある。2018年度は、ビタミンD摂取が骨格筋へのトレーニング効果に影響を及ぼす可能性について検討した。
Wistar系雄性ラットに6週間のトレッドミルを用いた身体トレーニング(27.5m/分、60分間/日)を負荷したところ、ヒラメ筋ならびに足底筋のビタミンD受容体発現量の増加がみられた。これは、持久性トレーニングによって骨格筋におけるビタミンD感受性が上昇する可能性を示す。したがって、ビタミンDを多めに摂取しながら持久性トレーニングすることで、トレーニング効果が増強される可能性が示唆される。
さらに、Wistar系雄性ラットをVitD通常食群(2,000IU/kg飼料)ならびにVitD欠乏食群(0IU/kg飼料)に分けて合計6週間飼育した。飼育開始から4週間後に両群のラットの左下肢における腓腹筋とヒラメ筋の腱を切除して、共働筋である足底筋にレジスタンス運動様の過負荷を与えながら2週間飼育した。腱切除にともなって足底筋重量には約10%の増加がみられたが、VitD欠乏は足底筋重量の増加率に影響を及ぼさなかった。 したがって、正常なVitD摂取レベルを維持することは、筋量の維持に必要であるが、レジスタンストレーニングなどの過負荷による筋量増加に必須ではないことが示唆される。
また、65歳以上の地域高齢者を対象として体力の調査を行うとともに、血液採取を行った。現在、VitDの過不足の指標となる血清25(OH)Dレベルと筋力の関連性について検討を行っている。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] Effect of BCAA supplement timing on exercise-induced muscle soreness and damage: a pilot placebo-controlled double-blind study2018

    • 著者名/発表者名
      Ra Song-Gyu、Miyazaki Teruo、Kojima Ryo、Komine Shoichi、Ishikura Keisuke、Kawanaka Kentaro、Honda Akira、Matsuzaki Yasushi、Ohmori Hajime
    • 雑誌名

      The Journal of Sports Medicine and Physical Fitness

      巻: 58 ページ: 1582-1591

    • DOI

      10.23736/S0022-4707.17.07638-1

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Immobilization rapidly induces thioredoxin-interacting protein gene expression together with insulin resistance in rat skeletal muscle2018

    • 著者名/発表者名
      Kawamoto Emi、Tamakoshi Keigo、Ra Song-Gyu、Masuda Hiroyuki、Kawanaka Kentaro
    • 雑誌名

      Journal of Applied Physiology

      巻: 125 ページ: 596~604

    • DOI

      10.1152/japplphysiol.00951.2017

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 運動栄養学と糖質 -身体活動・不活動と骨格筋インスリン感受性―2018

    • 著者名/発表者名
      川中健太郎.
    • 学会等名
      日本応用糖質科学会東日本支部シンポジウム(東京)
    • 招待講演
  • [学会発表] 運動トレーニングが骨格筋TXNIP発現量に及ぼす影響.2018

    • 著者名/発表者名
      羅成圭, 河本絵美、飯澤拓樹、檜垣靖樹, 川中健太郎.
    • 学会等名
      第26回日本運動生理学会大会 (大阪体育大学)
  • [学会発表] 老化にともなう骨格筋TXNIP発現量と運動トレーニングの効果.2018

    • 著者名/発表者名
      羅成圭, 中川洋成、飯澤拓樹、宗まりこ、田中宏暁、檜垣靖樹, 川中健太郎.
    • 学会等名
      第73回日本体力医学会大会 (福井)
  • [学会発表] 卵タンパク質の摂取がデキサメタゾン誘発の骨格筋委縮に与える影響.2018

    • 著者名/発表者名
      越中敬一、川中健太郎、飯澤拓樹、佐藤晶子.
    • 学会等名
      第73回日本体力医学会大会 (福井)
  • [学会発表] 不活動はヒラメ筋のTXNIP遺伝子発現とインスリン抵抗性を誘導する.2018

    • 著者名/発表者名
      河本絵美、玉越敬悟、羅成圭、増田紘之、川中健太郎.
    • 学会等名
      第73回日本体力医学会大会 (福井)
  • [学会発表] ラット骨格筋におけるAMPKならびにAktキナーゼはLT強度の運動から活性化させる.2018

    • 著者名/発表者名
      増田紘之、吉村達彦、飯澤拓樹、越中敬一、川中健太郎.
    • 学会等名
      第73回日本体力医学会大会 (福井)
  • [学会発表] 摂取するタンパク質の種類の違いがラットの耐糖能力に及ぼす影響.2018

    • 著者名/発表者名
      飯澤拓樹、羅成圭, 安方惇、本田紘基、中川洋成、西村恒星、冨賀祐基、中島志穂子、宗まりこ、檜垣靖樹, 越中敬一、川中健太郎.
    • 学会等名
      第73回日本体力医学会大会 (福井)
  • [学会発表] ルチンが水泳運動後のラット骨格筋グリコーゲン含量に及ぼす影響.2018

    • 著者名/発表者名
      佐藤峻登、丸山裕輝、川中健太郎、河本絵美.
    • 学会等名
      第73回日本体力医学会大会 (福井)
  • [図書] 運動生理学2019

    • 著者名/発表者名
      麻見 直美、川中 健太郎
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      羊土社
    • ISBN
      978-4-7581-1356-4
  • [図書] 運動と疲労の科学2018

    • 著者名/発表者名
      下光輝一、八田秀雄、川中健太郎 他
    • 総ページ数
      221
    • 出版者
      大修館書店
    • ISBN
      978-4-469-26847-8
  • [図書] トレーニングのための生理学的知識2018

    • 著者名/発表者名
      Zsolt Radak (訳:樋口満、川中健太郎 他)
    • 総ページ数
      195
    • 出版者
      市村出版
    • ISBN
      978-4-902109-50-4

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公開日: 2019-12-27  

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