研究課題
ヒトの衝動性に関連する知覚-反応系の機能的特徴を明らかにするために、時間知覚・空間知覚、非意識性視覚情報に対する選択反応、ヒトの動きの判別、静止立位姿勢制御における視覚の影響を取り上げ、そのメカニズムの解明を目指した。また、心理物理学的方法を用いて聴覚刺激に対する感度(閾値)を測定するための実験システムを構築し、健常者に対して検証実験を実施した。もう一つのテーマである衝動性制御に関して、反応抑制機能を必要とする課題を遂行中の脳波信号をフィードバックするタスク型ニューロフィードバックを開発し、トレーニングの効果検証を行った。3日間のトレーニングを実施し、①反応抑制機能に関わるとされるSensorimotor rhythm(SMR)の活動が1日目から2日目にかけて上昇すること、②SMRの活動が高まるほど反応抑制課題の成績の向上すること、③偽の信号をフィードバックする統制条件と比較してニューロフィードバック条件で3日目の反応抑制課題の成績が向上する傾向があることが判明した。さらに、衝動性へのニューロフィードバックを反応抑制機能に加えて、自律神経系を含めた身体反応を強化することを目的として、衝動性と知覚感度の関係に、前額部皮膚温が関与するという仮説を立て、効果を実証的に検討するために、前額部冷却装置(ペルチェ素子の機能を利用した額を冷やす装置)を作製した。また、コンピュータやインターネットのなかに広がる仮想的な空間では、現実社会では通常表出されない個人の欲求が具現化され、同時にそれが他者と直接、相互に共有されうる。このかつてない特性をもった社会のなかで発生している新たな犯罪に関する分析と考察をおこなった。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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