研究課題
健常な一般男性10名を被験者とし、朝運動試行では7:00から、夕方運動試行では16:00から60%VO2maxの強度で60分間の自転車エルゴメータ運動を行った。採血は6:00、9:00、12:00、15:00、18:00、21:00、23:00に行い、血球細胞の時計遺伝子発現を測定した。24時間のエネルギー消費量は朝運動試行と夕方運動試行で差がみられないにも関わらず、24時間の脂質酸化量は朝運動試行で夕方運動試行よりも高く、夕方運動試行の脂質酸化量は運動なし試行と差がみられず、先行研究の結果と一致した。白血球細胞の時計遺伝子ARNTLの発現リズムのピークは、運動なし試行で15:00、朝運動試行で9:00、夕方運動試行で18:00であり、朝運動でリズムの前進傾向が、夕方運動で後退傾向がみられた。また、各運動試行において運動後にARNTLの発現量の増加がみられた。時計遺伝子CLOCKの発現リズムのピークは、運動なし試行で21:00、朝運動試行で12:00、夕方運動試行で15:00であり、朝運動、夕方運動ともにリズムの前進傾向がみられたが朝運動の方が大きく前進した。時計遺伝子PER3の発現リズムのピークは、運動なし試行で12:00、朝運動試行で9:00、夕方運動試行12:00であり、朝運動でリズムの前進傾向がみられたが、夕方運動では運動なし試行とピークの時間帯に差がみられなかった。CRY1の発現リズムのピークは、運動なし試行で12:00、朝運動試行で9:00、夕方運動試行で12:00であり、朝運動でリズムの前進傾向がみられたが、夕方運動では運動なし試行とピークの時間帯に差がみられなかった。朝運動で時計遺伝子発現リズムを前進させる傾向がみられるが、夕方運動は遺伝子によって前進、後退、変化なしの傾向がそれぞれみられたため、明確な効果はみられなかった。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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American Journal of Clinical Nutrition
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