研究課題
基盤研究(B)
貧困下において、子どもにおける留守番と問題行動、親の帰宅時間と問題行動、不規則な睡眠習慣と非認知スキルとして重要なレジリエンス、貧困とソーシャルキャピタルと子どもの問題行動、ソーシャルキャピタルと麻疹のワクチン摂取率、野菜から摂取することの肥満予防効果、親の調理と健康、貧困と養育態度と虫歯、受動喫煙と脂質代謝異常の関連などを明らかにし、そのいくつかは実際に健康政策として実施された。原著論文は合計で40本出版することができた。
公衆衛生学、疫学(社会疫学、ライフコース疫学)
本研究成果によって、貧困下にあっても、野菜から摂取するなどの子ども自身で取りうる行動によって健康への悪影響を低減できることが示されたことから、貧困による子どもの不健康、そしてさらに成人後の貧困という悪循環を断ち切るための政策提言につながった。そして実際に学校において実行可能な健康政策として落とし込まれ実施に至った。今後その効果についての検証が望まれるところである。