研究課題
現地調査としてインド,フィリピン,インドネシア,マレーシアの対象地を訪れ,最終年度として研究成果の地域還元活動を行った。インド,ムンバイでは,都市農村連環の不備に起因する発展の地域的偏りについて調査した結果を,現地専門家の助言を得た上で,住民や地方行政の担当者に対してワークショップを開催した。成果の一部は原著論文としてアクセプトされている。フィリピン,シランサンタローサ川流域では,上流域のパイナップル農園の成長促進剤や化学肥料の投入量を聞き取り調査を元に推定し,下流域への環境影響を指摘した。成果の一部は国際学会論文として取りまとめた。インドネシア,バンドゥンの農村地域で行われているバイオプラントについて調査した成果を取りまとめる作業を行った。女性グループの活躍により多くの機能が維持されていること,しかしながら,コミュニケーション不足により一部,効率の悪い点も散見されることを明らかにした。現在,成果を取りまとめ,投稿論文として準備している。インドネシアの対象地と社会的背景が類似したマレーシア農村部を調査地として,地域ブランド化された農産物産地の形成プロセスにおいて,地域農業組織あるいは地域コミュニティ組織のレジリエンス強化と産地競争力の相関に関する諸仮説を検証するための調査を行った。成果の一部は原著論文として取りま地域住民との協働によって,「環境ものさし」として保全しうる対象を決めたうえで,地域環境を保全する活動を展開した。成果の一部は原著論文として取りまとめている。本事業の最終目的である「新たな農業生産システム」という概念を構築するために,上述のような多面的な調査活動を実施し,原著論文としての投稿,国際会議での発表を行い,成果を挙げることができた。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 7件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 14件、 招待講演 3件)
システム農学
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