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2019 年度 研究成果報告書

宗教現象学の歴史的変遷と地域性に関する包括的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03354
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 宗教学
研究機関東京大学

研究代表者

藤原 聖子  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10338593)

研究分担者 奥山 史亮  北海道科学大学, 全学共通教育部, 講師 (10632218)
江川 純一  明治学院大学, 国際学部, 研究員 (40636693)
久保田 浩  明治学院大学, 国際学部, 教授 (60434205)
木村 敏明  東北大学, 文学研究科, 教授 (80322923)
宮嶋 俊一  北海道大学, 文学研究院, 准教授 (80645896)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード宗教現象学 / 学説史 / 学問史 / ドイツ / オランダ / イタリア / 北欧 / 比較
研究成果の概要

宗教学は近代的人文・社会科学の一つとして19世紀末に形成されたが、一世紀以上にわたるその歴史の中で、宗教学独自の方法論を提唱し、それによらなければ宗教を真に理解することはできないと主張したムーブメントは宗教現象学派のみである。本研究は、この学派に対する従来の批判はその実態を十分にとらえていなかったのではないかという問題意識から、10カ国の関係者への聞き取り調査と未公開資料を含む歴史的資料の分析をもとに、宗教現象学の成立と受容、現在の各国での評価に至るまで、その多様な展開を明らかにした。

自由記述の分野

宗教学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、1990年代以降急速に廃れたこの学派を単純に再興しようとするものではなく、学術的意義は、宗教学史の理解に一石を投じたところにある。科学派対宗教派、還元論と反還元論、構築主義と本質主義、西洋対東洋といった二項対立で整理されがちな宗教学史は、宗教現象学に対する評価と表裏一体であった。宗教現象学の多様な展開を示すことは、これまでの欧米中心的かつ進歩史観的な宗教学史の語り方に見直しを促すことになる。国際的な研究交流に早くから関わりながらもこの二項対立に常に悩まされてきた、日本の宗教学ならではの視点を活かしている。研究成果を英文書籍でも出版することにより、国際的なインパクトが見込まれる。

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公開日: 2021-02-19  

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