研究課題/領域番号 |
16H03356
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
伊達 聖伸 上智大学, 外国語学部, 准教授 (90550004)
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研究分担者 |
増田 一夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70209435)
見原 礼子 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (70580786)
井上 まどか 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (70468619)
木村 護郎クリストフ 上智大学, 外国語学部, 教授 (90348839)
小川 公代 上智大学, 外国語学部, 准教授 (50407376)
内村 俊太 上智大学, 外国語学部, 准教授 (90710848)
諸岡 了介 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (90466516)
岡本 亮輔 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (30747952)
江川 純一 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (40636693)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 宗教学 / 地域研究 / ヨーロッパ / 世俗主義 / 政教関係 |
研究実績の概要 |
2018年度は、8月と1月に定例研究会を開催した。8月の定例研究会では、見原礼子がベルギーについて、立田由紀恵がボスニアについて、それぞれ昨年度に行なった現地調査をもとに研究報告をした。1月の定例研究会では、西脇靖洋がポルトガルのコンコルダートについて、諸岡了介がイギリスのホスピスケアについて研究成果を報告した。 6月には、サラエボ大学からディーノ・アバゾヴィッチ教授を招聘し、ボスニア・ヘルツェゴビナにおける宗教と紛争に関する講演会を開催した。戦争社会学研究会と連携した研究会も行なった。9月には、英エクスター大学からグレース・デイヴィー教授を招聘し、日本宗教学会において現代ヨーロッパにおける宗教の変容に関する英語パネルを開催したほか、現代イギリスの宗教状況に関する講演会と、英文学と宗教にかんするセッションを設けた。英語パネルには、伊達聖伸、井上まどか、岡本亮輔が登壇し、英文学のセッションでは小川公代が発表した。 さらに特筆すべきは、上智大学ヨーロッパ研究所の協力を得て、2016年度から2018年度までに海外から招聘した研究者の論考の翻訳を中心に、叢書を編んで刊行したことである。この論集は、当科研のメンバーである木村護郎クリストフと加藤久子の論考も含んでおり、2018年度までの研究成果の一部を形にしたものである。また、当科研のメンバーは、岩波書店から刊行された「いま宗教に向きあう」シリーズの世界編の執筆にも加わっており、そちらに発表された論文も本科研の成果の一部をなしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
定例研究会を規則的に設け、メンバー間の情報共有をはかりながら研究を進めているほか、海外の研究者とのネットワークの構築を進めている。「研究実績の概要」で述べたような叢書の刊行など、すでに一定の成果を形にしている。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となる2019年度も、定例研究会と海外から招聘する研究者の講演会を大きな2つの軸として研究を進める。研究全体の成果としての書籍の刊行を目指して、メンバー間で活発な討論を行ない、論文の執筆を進める。
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