研究課題
5年の計画で推進してきた本プロジェクトは、最終年度にあたる2020年度に新型コロナ感染症によって大幅に予定を変更せざるを得なくなり、2021年度まで繰り越してその間に可能な仕方で研究を進めた。国際研究発表はコロナ状況で機会が著しく制限されたが、2020年11月に韓国・ソウル大学主催でオンライン開催された第3回国際プラトン学会(IPS)アジア地区大会「プラトンにおけるイメージとイマジネーション」では、荻原理(連携研究者)が運営委員となり、納富信留(基調講演)と栗原裕次が発表し、多くの日本人メンバーが参加した。その成果は2021年に韓国西洋古典学会の学会誌に掲載された。納富が参加を予定していた2021年12月の国際哲学学会諸連合(FISP)運営委員会はコロナ状況のため参加できなかったが、2022年3月にはイタリア・ローマのサピエンツァ大学でのFISPプログラム委員会に参加して国際的な研究体制について議論した。海外からの研究者来日はなかったが、納富は2021年11月にThe Royal Institute of Philosophy主催のロンドン講演「地平の拡大(Expanding Horizons)」に招待され、「日本人哲学者によるプラトンのイデア」という発表を行い、ネット配信されている。オンラインによる研究環境を活かし、2021年5月から定期的にズーム研究会でプラトン『ソフィスト』『政治家』を講読した。納富、田坂さつき、荻原理、田中伸司、近藤智彦(連携研究者)が中心となり、複数の大学から学生・若手研究者が参加して活発な議論を行った。これまで積み重ねた研究成果は納富『ギリシア哲学史』(2021年、2022年3月に和辻哲郎文化賞)にまとめた。また、納富が共編したちくま新書『世界哲学史』シリーズに、栗原、荻原、近藤、土橋茂樹(連携研究者)らプロジェクトメンバーが寄稿している。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件、 招待講演 6件) 図書 (9件)
西洋古典学研究
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